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【プールサイド】競泳リオ銀の坂井、どん底味わい狙う代表復帰

2019年のテーマに「原点」を挙げる坂井聖人。日本選手権での代表復帰を目指す=3月11日、成田空港2019年のテーマに「原点」を挙げる坂井聖人。日本選手権での代表復帰を目指す=3月11日、成田空港
2019年のテーマに「原点」を挙げる坂井聖人。日本選手権での代表復帰を目指す=3月11日、成田空港2019年のテーマに「原点」を挙げる坂井聖人。日本選手権での代表復帰を目指す=3月11日、成田空港
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 0秒04差で金メダルを逃してから3年。頂点を目指すための道程が、こんなにも苦しいものになるとは想像もしていなかった。2016年リオデジャネイロ五輪競泳男子200メートルバタフライで銀メダルを獲得した坂井聖人(23、セイコー)にとって、この1年間は「どん底」としか言い表せないような日々だった。

 昨年4月の日本選手権。優勝候補として臨んだ得意の200メートルバタフライで6位に終わった。続くジャパンオープンもチャンスをつかめず代表落ち。すさむ心に追い打ちをかけるように、7月には数年前から痛めていた右肩が悲鳴をあげた。右腕に力が入らず、練習はおろかペットボトルすら持てない。診察を受けると、右肩に3センチほどのガングリオンと呼ばれる腫瘤ができていることが分かった。

 「すぐに手術をしないと選手生命にも影響する」

 医師からの突然の宣告に、頭が混乱した。「そこまで悪いとは思ってなくて…。何日か休んだら、もう泳いでいいよって言われるのかなと思っていた」。もともとネガティブな性格。不安が胸を埋め尽くした。

 気持ちが落ち着いたのは手術日が決まった翌日だった。「いま焦ってもしようがないんじゃないか」。早大時代から師事する奥野景介コーチの言葉がストンと心に落ちてきた。代表落ちで国際大会には出られない。ならいっそのこと、「今年はお休み期間にしよう」と、泳ぎを抜本的に見直すことに決めた。

 8月上旬に手術を受けた後は、日常生活に戻るためのリハビリから始まった。痛みはなかなか治まらず、約2カ月は水中練習もできなかった。着手したフォーム改革ではジレンマに悩まされた。肩に負担のない泳ぎを追求すれば、体のしなりを効かせるダイナミックな本来の泳ぎが損なわれる。持ち味のダイナミックな泳ぎに戻せば、肩の痛みは避けて通れない。試行錯誤の日々が続いた。

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