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【こちら外信部】パンナム機爆破のリビアを「反面教師」にした北朝鮮

リビアの工作員が仕込んだプラスチック爆弾によって空中爆破され、英スコットランド・ロッカビー村に落下したパンアメリカン航空機の残骸=1988年12月22日(AP)
リビアの工作員が仕込んだプラスチック爆弾によって空中爆破され、英スコットランド・ロッカビー村に落下したパンアメリカン航空機の残骸=1988年12月22日(AP)
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 米朝の非核化交渉が頓挫したまま雲行きが怪しくなっている。だが、そもそも北朝鮮は、体制維持の生命線である核を完全に手放すことなど毛頭考えていないだろう。北が「反面教師」としているのが、核を放棄し最期は惨殺されたリビアのカダフィ大佐だ。北とリビアはともに核兵器の開発を進め、1980年代には旅客機爆破テロを起こすなど類似点が多い。そしてリビアが起こした「ロッカビー事件」と呼ばれるテロは、外信部記者にとっても寝しなを襲われた稀代の大事件だった。(外信部編集委員 佐渡勝美)

 午前4時の至急電

 1988年12月21日の外信部夜勤は、平穏なまま終わろうとしていた。日付が変わって22日午前3時半ごろには、慣例で行われている大阪発行の朝刊各紙最終版のチェックも大阪本社との電話とFAXのやり取りで終え、特ダネを抜かれていないことを確認した。泊まり番だった筆者は、4時過ぎに宿直室に向かう準備をしていた。

 だが、そんな矢先にAP通信の端末(チッカーと呼ばれていた)がけたたましい音を立てながら至急電を伝えた。

 「英スコットランド上空でパンアメリカン航空機が空中爆発」

 一瞬にして眠気も吹飛んだ。直ちにロンドン特派員と連絡を取り、筆者は一睡もせず外電を基に夕刊用に現場雑感を書くことになった。世に言うロッカビー(現場となったスコットランド地方の地名)事件だ。

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