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【河村直哉の時事論】韓国と自由主義国を脅かす「分断」

 北朝鮮がこの間取ってきた外交姿勢は筆者には、共産主義の本家だった旧ソ連がしばしば見せた「平和攻勢」を思わせる。平和を唱え相手陣営の警戒をゆるめる、あるいはその陣営の分断を引き出す、という手法である。

 たとえば1957年、ソ連のブルガーニン首相は、アイゼンハワー米大統領に当てた書簡を自国メディアを通じて公開した。東西ドイツに核兵器を配置しないことなどを条件に欧州中央部に非核地域を設定する、NATO(北大西洋条約機構)とワルシャワ条約機構という東西の集団防衛体制の間に不可侵条約の締結を促進する-といった内容である。

 現在の「朝鮮半島の非核化」を見る気がする。ソ連の見せかけの「平和の提案」にもかかわらず、冷戦はその後も長く続いたのが史実である。

 当時、ソ連をどこまで脅威と考えるかは自由諸国によって差があっただろうし、一つの国の中でも意見の違いがあっただろう。平和攻勢はその対立を顕在化させ、相手の分断や離間を導き出す巧妙な外交戦の要素を持っていたといってよい。

さまざまな分裂

 いま筆者が気になるのは、米朝首脳会談の物別れによって韓国にもたらされているであろう保革の対立の深まり、あるいは自由主義国の離間である。

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