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【サッカー通信】3連覇目指す川崎がなぜかまだJ1未勝利

G大阪に黒星を喫し、がっくりと肩を落とす川崎の選手たち=(3月17日、等々力)
G大阪に黒星を喫し、がっくりと肩を落とす川崎の選手たち=(3月17日、等々力)
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 サッカーのJ1で3連覇を目指す川崎がもがいている。4試合を終えたリーグ戦は白星に見放され、3分け1敗の13位に低迷。華麗なパスサッカーは対戦相手を恐れさせるとともに観客を魅了し、献身的な守備の質も高い。国内最高峰の内容に結果がついてこない現状は、リーグ戦序盤のサプライズになっている。

 川崎に力はある。昨季のJ1ベストイレブンに名を連ねた6選手を擁し、前線には元ブラジル代表で2012年ロンドン五輪得点王のレアンドロダミアンも新たに獲得。好調時には誰にも止められないようなドリブル突破をみせる斎藤を、切り札としてベンチスタートさせるぜいたくな陣容だ。

 1日の鹿島戦は衝撃的だった。昨季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を制した日本の常勝軍団を圧倒し、試合終盤はほぼサンドバッグ状態に追い込んだ。鹿島はやみくもに大きくボールを蹴り出すばかり。同点だったにもかかわらず、勝ち点3を奪いにいくのではなく、勝ち点1を拾いにいく鹿島の姿は珍しい。そうするしかないと感じさせたほど、川崎のプレーは見事だった。

 鹿島の伊藤は何とか引き分けに持ち込んだ試合後、「我慢して耐えられたのは評価できる」と納得のコメント。2月16日の富士ゼロックス・スーパーカップで専守防衛に徹した末に敗れた浦和の槙野は「川崎は特別。ああやらないといけない」と語り、興梠も「完成度の違いが出た。強かった」と白旗を揚げるしかなかった。

 初黒星を喫した17日のG大阪戦も、鋭いカウンターに苦しめられながら試合の主導権は握っていた。主力の小林や大島を欠き、守田もベンチを温めていたにもかかわらず、放ったシュートはG大阪の7本に対して2倍以上の15本。決定機も少なくなかったが、GK東口を中心としたG大阪の体を張った守備を打ち破ることはできなかった。

 ライバルたちが王者を徹底的に研究し、闘志をむき出しにして戦ってくるのは当然だ。川崎にはそれをはね返せる地力があるだけに、鬼木監督も「プレッシャーを力に変えていくことが勝っていく上で一番大事。メンタルのタフさというのを求めてやっていきたい」と奮起を促す。

 リーグ戦は始まったばかりで、現在の順位を気にする必要はない。ここまでは内容に結果が伴っていないだけで、川崎はいずれ勝ち点を積み上げていくだろう。しかし、目標は全タイトル獲得であり、優勝争いを引っ張っていかないと選手もサポーターも納得しない。

 昨季は15位と残留争いした名古屋が2位、J2から昇格してきたばかりの大分が3位と波乱気味の幕開けとなったJ1。31日に再開するリーグ戦での川崎の巻き返しに注目が集まる。(運動部 奥山次郎)

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