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【酒呑み鉄子の世界鉄道旅】酒呑み天国・チェコならでは!ほろ酔い気分で気軽に音楽と親しむ2都市めぐり

チェコ国鉄の食堂車の朝食。玉子やベーコン、ソーセージは食堂車に併設したキッチンで焼き立て。もちろんビールも揃っている
チェコ国鉄の食堂車の朝食。玉子やベーコン、ソーセージは食堂車に併設したキッチンで焼き立て。もちろんビールも揃っている
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 【酒呑み鉄子の世界鉄道旅 国境を超えて音楽をつなぐ鉄道旅(6)】突然ですが、食堂車は好きですか? 特別な観光列車ではなく、日本ではめっきり見かけなくなってしまった日常使いの食堂車。そのうえ鉄道ファンにはよく知られているそうだが、チェコ国鉄では、車内の厨房でつくった料理が提供される。これはヨーロッパでも珍しいとか。これはぜひ、食事をしながら鉄道旅を楽しみたい。そんなわけでオーストリア・ウィーンを後に、チェコ東部モラヴィア地方の「オロモウツ」と「ブルノ」、2つの街をチェコ国鉄で周遊した。(写真・文/トラベルジャーナリスト 江藤詩文、取材協力:ユーレイルチェコ観光局

オモロウツチーズ「トヴァルーシュキ」に挑戦するなら、ブルワリー併設のビアパブがおすすめ。チーズに合うビールがバリエーション豊富に揃う
オモロウツチーズ「トヴァルーシュキ」に挑戦するなら、ブルワリー併設のビアパブがおすすめ。チーズに合うビールがバリエーション豊富に揃う
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 最初に訪れたのは、モラヴィア地方の中心として繁栄した歴史を持つ古都オロモウツ。実はこの街、チェコ人(とヨーロッパのお酒好き)にとっては「チーズの産地」として有名だ。オロモウツチーズ「トヴァルーシュキ」は、低脂肪の牛乳を使った高タンパクなチーズで、独特の発酵臭が特徴。食べ慣れると病みつきになる。この製法は、15世紀からオロモウツ地域で受け継がれてきた。

 一般的にチーズといえばワインに合わせると思われているが、このチーズはチェコビールとも相性がいい。とはいえ、ぶどうを収穫できるモラヴィア地方では、上質なワインが造られている。もちろん地ビールもある。要するに、好きなお酒を楽しく飲めばそれでいい。さすが朝から普通にビールが出る酒呑み天国チェコ。トヴァルーシュキのフライで、昼からフレッシュなビールをごくごく飲めばご機嫌だ。

「聖ヴァーツラフ大聖堂」のパイプオルガン。今も現役で使われていて、日曜のミサなどで聴くことができる
「聖ヴァーツラフ大聖堂」のパイプオルガン。今も現役で使われていて、日曜のミサなどで聴くことができる
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 そんなチェコだから、音楽の楽しみ方だって自由気まま。「ドレスアップして格式高い劇場でクラシック音楽を聴くのはちょっと」という人だって、いろいろなかたちで音楽と仲良くなれる。たとえば、モラヴィア地方を代表する「聖ヴァーツラフ大聖堂」のパイプオルガン。ずらりと並んだ51本のパイプから流れる荘厳な音楽が、天井の高い大聖堂を埋めていくその響きに、宗教と関係がない私も厳かな気持ちにさせられる。こちらは飲む前に訪れること。

 一方、ほろ酔いで行っても楽しめるのが、チェコ3大国立劇場のひとつ「モラヴィア劇場」。格式高い劇場で、古典的なオペラやバレエも演奏されるが、私が訪れたときには、なんとビートルズの音楽に合わせたモダンバレエが上演されていた。軽快なメロディとユニークな振り付けに心弾む。これなら構えずに音楽を楽しめるというものだ。

チェコ第二の都市ブルノは、路面電車に乗って車窓を眺めるのにふさわしい、美しい街だ
チェコ第二の都市ブルノは、路面電車に乗って車窓を眺めるのにふさわしい、美しい街だ
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 オモロウツで楽しい一夜を過ごし、次に向かったのは、鉄道で2時間ほど行ったところにあるチェコ第二の都市ブルノ。ここでは現代オペラ「La Dafne(ラ ダフネ)」を鑑賞した。50席ほどの客席は、ステージと客席に分かれているのではなく、ステージと客席が同じフロアで、客席も演出の一部になっている。妖精や神に扮した出演者が目の前を通ったり、急に天井から何か(月桂樹の葉でした)が降ってきたり、道化役が観客をからかったりといった演出は、見ている人を飽きさせない。なんだか音楽との距離がぐっと縮まったような気さえしてくる。

現代オペラ「ラ ダフネ」の出演者たち。上演された「レドゥタ劇場」は、モーツァルトが少年時代にピアノコンサートを開いたと言われている
現代オペラ「ラ ダフネ」の出演者たち。上演された「レドゥタ劇場」は、モーツァルトが少年時代にピアノコンサートを開いたと言われている
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 パイプオルガンからバンドミュージックまで、誰もが音楽を楽しめるチェコ。チェコでは人形劇も盛んで、小さなころから家族みんなで音楽やアートに親しむ素地がある。

 そんなチェコのモラヴィア地方を代表する音楽家が、ブルノを中心に活躍したレオシュ・ヤナーチェク。モラヴィア地方の方言や民族音楽をモチーフに、たくさんの楽曲を作り上げたモラヴィアのスター作曲家だ。ブルノには、彼の住居を博物館として一般公開した「レオシュ・ヤナーチェク記念館」があり、隣りは、ヤナーチェクが校長を務めたオルガン専門学校(現在は音楽学校)もある。チェコ出身の音楽家といえば、ドヴォルザークやスメタナも有名だ。

 酒呑みに優しいチェコは、実は音楽初心者にも優しい、懐の深い国だった。

ヤナーチェクのオペラが演奏された「マヘン劇場」。「レオシュ・ヤナーチェク記念館」や音楽学校と合わせてヤナーチェクの足跡を辿る旅もいい
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