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世界を驚かせた天才数学者・岡潔 死後40年の再評価

 シンポジウムは、和歌山県がこれまで明治大と開催してきた、県ゆかりの偉人をテーマにしたシンポジウムの一つ。今回、岡を取り上げた理由について、県の文化学術課の担当者は「著書が次々に復刊し、研究者の本も相次いで出版されているなど、複合的な要素が重なった」と近年の再評価の動きを指摘する。

 昨年2月には、岡の波乱に富んだ人生を妻・みちの目線から描いたドラマも読売テレビ系列で放送された。

 また県の担当者は、岡が単なる数学者ではなく、随筆も多数執筆し、日本の将来を案じた思想家としての側面もあるとし、「混迷した時代に岡先生のさまざまな箴言が共感を得ているのでは」と再評価の背景を推測する。

幼少期過ごした和歌山

 岡は明治34年、大阪市に生まれたが、父の実家の和歌山県伊都郡紀見村(現橋本市)で幼少期を過ごした。

 京都帝国大(現京都大)を卒業後、同帝国大の講師となり、3年間のフランス留学で出会った「多変数函数(かんすう)論」を生涯の研究テーマとした。留学後に赴任した広島文理科大を辞職後、橋本市に戻り、孤高の研究生活を始めた。北海道大に一時期赴任したが、再び橋本市に戻り、終戦を迎えた。戦後まもない昭和24年、奈良女子大教授に就任し、晩年は奈良市で過ごした。

 岡は生涯、多変数函数論で3つの中心的な問題を解決したが、うち2問は橋本市で暮らしていた際に解決法を発見したとされる。

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