PR

ニュース プレミアム

【酒呑み鉄子の世界鉄道旅】音楽の都オーストリア・ウィーンで感じる“ベートーベンの古典”と“新しいメロディ”

Messenger
旅のはじめは腹ごしらえから。コーヒー文化が発達したウィーンでは、朝からカフェ巡りも楽しめる
旅のはじめは腹ごしらえから。コーヒー文化が発達したウィーンでは、朝からカフェ巡りも楽しめる

 【酒呑み鉄子の世界鉄道旅 国境を超えて音楽をつなぐ鉄道旅(4)】ポーランド・ワルシャワから夜行列車に乗り、オーストリアの首都ウィーンに降り立った。フランスのパリが“芸術の都”なら、ここウィーンは“音楽の都”。オーストリア出身のシューベルトのほか、ショパンやモーツァルト、ハイドンなど、名だたる音楽家がウィーンに活動拠点を移している。

 そのうちのひとりが、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベン。冒頭の♪ジャジャジャジャーン ジャジャジャジャーンがあまりにもインパクト抜群な『運命』交響曲第五番第一楽章や、クリスマスから年末年始にかけて定番の合唱曲♪よ~ろ~こ~び~の~うた~~? でおなじみの『歓喜の歌』交響曲第九番の第四楽章など、21世紀のいまも誰もが知る名曲を生み出した、日本でもっとも有名な音楽家だ。ベートーベンはドイツのボンで生まれたが、人生の大半をウィーンで過ごし、ここで最期の日を迎えた。(写真・文/トラベルジャーナリスト 江藤詩文、取材協力:ユーレイルウィーン市観光局ホームアウェイ

「ベートーベンの家」に展示されている愛用のピアノ。聴覚障害があったベートーベンが少しでも音が聞こえるよう、上部にダクトが付いている
「ベートーベンの家」に展示されている愛用のピアノ。聴覚障害があったベートーベンが少しでも音が聞こえるよう、上部にダクトが付いている

 ウィーンでベートーベンゆかりの場所といえば、実際に暮らした「ベートーベンの家」。ここであの『運命』を作曲したと言われていて、現在は博物館として一般公開されている。愛用のピアノをはじめ、直筆の楽譜、生活用品、遺髪、心情を告白した遺書のようなものなど、ここではベートーベンが歴史上の偉人ではなく、ひとりの生身の人間として感じられる。当時は近くにあったとされる温泉で飲泉療法を試すなど健康マニアな一面があったり、見た目や障害へのコンプレックスがあったり、それなのに片思いの相手にしつこくラブレターを送ったり。現代に生まれ変わったら、愛すべき困ったちゃんだろうな、きっと。

「音楽の家」のアトラクション。最大4名がサイコロを振り、出た目によって異なるメロディを組み合わせて作曲する
「音楽の家」のアトラクション。最大4名がサイコロを振り、出た目によって異なるメロディを組み合わせて作曲する

 ベートーベンを中心にクラシック音楽を堪能するのもいいが、現代的なメロディを体験するのもおすすめだ。ニューオープンした「音楽の家」は、ゲーム感覚で遊びながら音楽に触れられるテーマパークのような施設。音楽の都ウィーンで発展した音楽の歴史を学ぶ展示といったまじめなものもあるが、ユニークなのはテクノロジーを駆使したインタラクティブなアトラクションだ。たとえば駆け上がったり、1段抜かしにしたりしてメロディを奏でる階段や、指揮者になり、フルオーケストラ(の映像)を指揮棒1本で意のままにコントロールしたりと、音楽に造詣が深くない人でも、楽しく親しむ工夫が凝らされている。

 旅行者のほか、地元の人は家族連れが多く、私が訪れたときには、4、5歳くらいの姉妹がフルオーケストラ相手に指揮棒を振っていた。子どもの頃から、無理なくクラシック音楽を学ぶ教育機会が用意されているわけだ。

建物や庭園も美しいヴェルベデーレ宮殿では、クリムトの作品も写真撮り放題(ストロボ利用は不可)
建物や庭園も美しいヴェルベデーレ宮殿では、クリムトの作品も写真撮り放題(ストロボ利用は不可)

 そんな音楽の都ウィーンは、アートも充実している。特に見逃せないのが、オーストリアを代表する画家グスタフ・クリムトの作品などが展示されているヴェルベデーレ宮殿。暗殺した将軍の切り落とした生首を持ち、恍惚とした表情を浮かべる美女を描いたエロティックな『ユディトI』、当時はタブーとされていた恋人とのキスシーンをロマンティックに描いた『接吻』など、どこかで目にした人も多いはずだ。

ウィーン国立歌劇場。市内は地下鉄や路面電車を乗り継いで移動した
ウィーン国立歌劇場。市内は地下鉄や路面電車を乗り継いで移動した

 世界中の音楽ファン、オペラファンが憧れるのは、ウィーン国立歌劇場(オペラ座)。夏場は2ヶ月近くもバケーションで休演するうえ(あぁ、ヨーロッパ)世界からファンがやって来るとあって、チケットの入手は至難の技だが、一般の人が参加できるバックステージツアーも開催されている。オペラを見ることはできないが、内部を見学するだけでも雰囲気は感じ取れる。特にステージ側から客席を一望する眺めは圧巻。歌い手から客席はこう見えのかと、ちょっとしたスター気分を味わえる。

そんなウィーンだが、人気の旅先とあって慢性的なホテル不足は否めない。そこで今回は民泊システム(バケーションレンタル)の「Homeaway(ホームアウェイ)」を利用した。グループで利用すればホテルより安く、広々とした部屋でくつろげる。ウィーンでホテル選びに困ったら、こんな手もありますよ。

バケーションレンタル「Homeaway(ホームアウェイ)」で滞在した部屋。ベッドルーム3室、バスルーム2室のほか、キッチンやみんなで集まりやすいリビングもあった
バケーションレンタル「Homeaway(ホームアウェイ)」で滞在した部屋。ベッドルーム3室、バスルーム2室のほか、キッチンやみんなで集まりやすいリビングもあった

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ