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極寒の知床 流氷の津波に備えた避難訓練に同行した

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寒さの中、ガードレールの雪をスコップで取り除く雪かきボランティア=2月8日、北海道斜里町(杉浦美香撮影)
寒さの中、ガードレールの雪をスコップで取り除く雪かきボランティア=2月8日、北海道斜里町(杉浦美香撮影)

 世界自然遺産の北海道・知床国立公園のふもとのウトロ地域(斜里町)で、ユニークな避難訓練が行われた。地区の住民たち自身が作った避難計画に基づき、流氷を伴う津波を想定した訓練を行ったのだ。避難訓練をガードレールの雪かきボランティアと同じ日に設定。ボランティアらも加わった避難訓練を、記者も一緒に体験した。(札幌支局長 杉浦美香)

流氷が凶器になる

 ウトロは海と山が近接する、知床国立公園の玄関口。車を走らせると、山と海が迫る絶景が広がる。真冬には流氷が接岸し、外国人にも人気のエリアだ。

 知床半島のそばには標津断層帯があり、海溝型地震だけではなく内陸型地震の恐れがある。冬に津波が起きると、自然の奇跡ともいえる美しい流氷が、町を襲うことになる。

 北海道は過去に何度も真冬の津波で被害を受けている。昭和27年のM8・2の十勝沖地震では、道東の浜中町でさかのぼってきた海氷が家屋に被害をもたらした。津波規模は1~2メートルだったが、高い地点では6メートルにもおよび、橋を破壊した。冬は極寒で、着の身着のままに外に避難すると危ない。雪や氷が高台への避難をはばむ危険性もある。

初の真冬の避難訓練

 そのため流氷が来る季節の津波に備えようと、これまで9月の「防災の日」など雪がない時期に行われていた避難訓練を、真冬の苛酷な時期に行うことになった。地区の住民たちの意見を取り入れ、独自で作った避難訓練計画に基づいた。

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