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【軍事ワールド】47年前の戦闘機がよみがえる 米空軍の「F-15イーグル」新規再生産・配備の理由

 米軍の中東での作戦を見れば、空軍を持たないゲリラや反政府勢力に対する、言い換えれば軍事力や兵器、戦略などが全く異なる集団に対する「非対称戦」が中心となっている。重火器を持たない武装集団の制圧に、運用・整備で多額の費用がかかるステルス戦闘機を投入するのは割に合わない。「WAR ZONE」では、極論ながら「アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンが持つアヘン工場の警戒や、米本土の警戒監視にF-35は必要ない」と指摘する。

 さらに、故障や事故、あるいは敵対勢力の対空砲火といった「安価な攻撃」で、最新ステルス機を失い、かつステルス技術が漏洩する危険性もある。確かにF-35は空対空戦闘から地上攻撃まで何でも可能な「万能機」だが、こうしたリスクを考えれば、F-35に「何でもやらせる」のは対費用効果の面で疑問符が付く。

米空軍のF-15Cイーグル戦闘機。“更新”の時期が迫っている=2014年9月(岡田敏彦撮影)
米空軍のF-15Cイーグル戦闘機。“更新”の時期が迫っている=2014年9月(岡田敏彦撮影)
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 既存インフラ

 前述の2つは将来や可能性に基づく理由だが、現在の米空軍では切羽詰まった理由がある。現在運用しているF-15の“寿命”の問題だ。

 米空軍は単座のF-15Cと複座のF-15D、そして高度な地上攻撃も可能な戦闘爆撃機のF-15E「ストライクイーグル」を多数運用している。比較的新しい「E」以外のC、D型は現在米軍で約230機が運用されているが、電子装備の陳腐化など旧式化が課題となっており、ブルムバーグは「時間と費用を費やしてアップグレード」しても「数年後に(機体全体の老朽化で)廃棄せざるを得ない」と指摘する。車で言えば、タイヤなどの消耗品はもちろんエンジン補器類やサスペンションまで新品にしたあげく、2年後の車検を待たず廃車にするようなプランだ。それだけ金をかけるなら、いっそ新車を-と思うのは当然の選択だろう。

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