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【軍事ワールド】47年前の戦闘機がよみがえる 米空軍の「F-15イーグル」新規再生産・配備の理由

米空軍のF-15Eストライクイーグル戦闘攻撃機(米空軍提供)
米空軍のF-15Eストライクイーグル戦闘攻撃機(米空軍提供)
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 米軍が使用するミサイル類は多くがステルス化されておらず、レーダー波を反射するため、機体の内部に収める必要があったためだ。

 一方、F-15はステルス性を考慮されていない古い時代の設計のため、ミサイルや兵器類を翼や胴体下に剥き出しで吊す形で装備する。ミサイル類の長さや幅がウエポンベイの大きさに制約されるF-35とは違い、大型の誘導ミサイルも装備できるのは大きな利点だ。またエンジンもF-35が単発なのに対しF-15は双発で、簡単に言えば「よりパワフル」という特徴がある。

 米トランプ政権は昨年、中距離核戦力(INF)全廃条約から離脱する動きを見せており、今年2月2日にはポンペオ米国務長官がINF全廃条約の破棄をロシアに通告している。今後、中・長距離ミサイルを中心とした兵器開発競争が進むのは必定で、こうした大型ミサイルを運用できる戦闘機の必要性は高まっている。F-35のように「ウエポン・ベイのサイズにミサイルを合わせなければならない」という制約がないのは、F-15運用のメリットだ。

 米軍事専門サイト「WAR ZONE」では、「(将来的に開発される)レーザー兵器などの指向性エネルギー兵器や、あるいは大型の監視センサー、巨大な対弾道ミサイル兵器の発射母機として、どの機体よりもF-15の最新バージョンがふさわしい」と説明する。

米空軍の最新鋭ステルス戦闘機F-35Aライトニング2。胴体内に収る武装類はステルス機の特性上、量が限られていることから、F-15の価値が見直されたといえる=2018年7月、英フェアフォード基地(岡田敏彦撮影)
米空軍の最新鋭ステルス戦闘機F-35Aライトニング2。胴体内に収る武装類はステルス機の特性上、量が限られていることから、F-15の価値が見直されたといえる=2018年7月、英フェアフォード基地(岡田敏彦撮影)
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 適材適所とコスト

 もうひとつの理由は、適材適所という考え方だ。最新鋭ステルス戦闘機のレーダーに捉えられない神出鬼没ぶりは、敵対勢力の持つ旧来の戦闘機に対して無敵ぶりを発揮する。しかし米軍は、そんな状況が現出する大国同士の全面戦争が起こる可能性“だけ”を睨んでいるわけにはいかない。

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