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【中国ウオッチ】忍び寄る中国「失業ラッシュ」 出稼ぎが大量帰郷

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1月下旬、春節の連休を前に、北京駅で帰郷のため荷物を運ぶ男性(AP)。昨年後半から早々と里帰りする出稼ぎ労働者が相次ぎ、失業との関連が指摘されている
1月下旬、春節の連休を前に、北京駅で帰郷のため荷物を運ぶ男性(AP)。昨年後半から早々と里帰りする出稼ぎ労働者が相次ぎ、失業との関連が指摘されている

 中国の2018年の国内総生産(GDP)成長率が28年ぶりの低水準となる6・6%にとどまり、景気減速が鮮明になる中、国内では雇用減による「失業ラッシュ」への懸念が高まっている。失業者の増加は社会の不安定化を招きかねず、中国当局も警戒感を強める。(北京 西見由章)

 昨年末以降、中国のインターネット上では「失業潮(失業ラッシュ)」、「裁員(リストラ)」といった言葉が流行語になった。特に今月4日からの春節(旧正月)連休前には、農民からの出稼ぎ者「農民工」が早々と帰郷するケースが増加し、「失業ラッシュ」の象徴的な現象として注目された。

 これに対し、中国の農業農村省は1月に発表した報道官談話で、大量の農民工が郷里に戻ったのは「決して都市での仕事が見つからなくなったためではない」と反論。農村での「創業ブーム」が、農民工や大学卒業生らを引きつけていると主張した。ただ、こうした見方には疑念の声が広がっている。

 中国経済の減速は、(1)地方政府や国有企業の債務削減方針を受けて固定資産投資の伸びが大きく鈍化し、(2)さらに17年に好調だった自動車や携帯電話などの消費が冷え込み、(3)米中貿易戦争が生産と消費に追い打ちをかけている-ことが原因だ。

 こうした中、ブランド力の低下も相まって中国国内での業績不振にあえぐ米アップルの苦境は、同社スマートフォンの受託生産工場を抱える国内の雇用にも大きな影響を与えている。

 中国誌「財経」によると、アップルは昨年10月末、最新機種のスマホ「iPhone XR」の製造を委託する台湾のフォックスコン(鴻海)と和碩聯合科技に対して、当初7800万台としていた生産計画を3分の1削減する方針を伝えた。

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