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ガンダム気分で油圧ショベルに乗ってみた

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企画展「工事中!」に展示されているミニ油圧ショベルには、ヘルメットなしで乗車できる(伊藤洋一撮影)
企画展「工事中!」に展示されているミニ油圧ショベルには、ヘルメットなしで乗車できる(伊藤洋一撮影)

 工事現場の内側がどうなっているか体感できる企画展「『工事中!』~立ち入り禁止!?重機の現場~」(フジテレビなど主催)が東京都江東区の日本科学未来館で始まった。初の国産油圧ショベルやブルドーザーなど、働くクルマが大集合。実際に運転席に乗り込み、レバー操作が体験できる展示もあり、ドボジョ(土木系女子)だけでなく、ガンダムなどメカニック好きにもたまらない。

カマキリ重機がお出迎え

 来年に迫った東京五輪・パラリンピックに向けて東京都内は、まさに「工事中!」。うるさいと顔をしかめがちだが一方で、どんな作業が行われているのか-との関心も沸く。そのナゾ解きの助けにもなりそうなこの企画展は、「大地」「都市」など5つのコーナーで構成されている。

 まず出迎えてくれるのが、カマキリのような姿の「四脚クローラ方式双腕型コンセプトマシン」。傾斜地でも本体を水平に保ち、2本のアームで物をつかむことができるといい、SFアニメの変身ロボットが現実に現れた感だ。さらに、シルバーの車体が美しい国産初の油圧ショベルで未来技術遺産認定の「ユンボY-35」や、おなじみのブルドーザーなど10機が並ぶ。

「アムロ、乗りま~す」

 “インスタ映え”しそうなのが、ミニ油圧ショベルへの体験乗車だ。運転席に乗り込むと、手元足元には6つも7つもレバーがあり、天井にも多くのボタン。何を触ったらどう動くのか、ひととき運転者の気分に浸った。同館展示企画開発課の内田まほろ課長が「博物館の展示としては、規格外。大人が子供になれる展示」と話していたのもうなずける。

 「工事現場は安全第一」ということから、本展の公式サポーターを務めるのがお笑い2人組の「ANZEN漫才」。2月7日にあった内覧会では、メンバーの一人、みやぞん(33)が海外ロケで重機を操縦したことがあると明かし、「(アニメのロボット)ガンダムに乗っているようで、念願がかなった」と話していた。もちろんエンジンはかからないが、気分だけでも主人公、アムロに。

美しくぶち壊す

 急ピッチで建設が進められている新国立競技場(新宿区)の進捗(しんちょく)状況をまとめた映像も紹介されている。「つくる」と同時に大事なのが「壊す」ことだ。狭い土地のなかで、いかに静かに迷惑をかけずに壊すかを「解体の美学」と呼び、そこで活躍する鉄骨切断機なども紹介している。

 本展を監修した京都大学大学院工学研究科の高橋良和教授は「ダイナマイトを使って壊していた昔とは大きく違う。騒音や粉塵(ふんじん)などの影響を与えずに、気付かない間に作りかえる工事ほどいい」と解説する。

宇宙でモノづくり

 この企画展は足場が組まれたり、シートで覆われたりと、展覧会というより工事現場をさまよっているよう。展示されているブルドーザーなどは泥もついてなければ、傷もないため「キレイすぎておもちゃみたい」と苦笑いする関係者もいたが、怒られずに間近で観察できる機会は、そうそうない。

 同館の毛利衛館長は「日本では人が大きな重機を匠の技で扱い、建築してきた。AI(人工知能)などの出現で、将来も匠の文化が続いていくのか、変わっていくのかも考えられる展示になっている」と意義を説明。さらに、スペースシャトル「エンデバー」に2度も乗り込んだ宇宙飛行士だけあって「遠くない将来、月や火星に重機を送り、新たな活動の場を作ろうとしている。工事と地球環境はどうあるべきか、世界共通で考えなければいけないこと」と、壮大な課題もあげていた。

 もちろん、難しく考えすぎる必要はない。油圧シリンダーや滑車の原理を手で動かして学べる展示などもあり、ふだんは立ち入ることができない現場で、どんな重機がどう働き、どう建築されているかは、親子の社会見学としてもうってつけだろう。(文化部 伊藤洋一)

企画展「『工事中!』~立ち入り禁止!? 重機の現場~」

 日本科学未来館(東京都江東区青海2の3の6)で5月19日まで。午前10時から午後5時(入場は閉館の30分前まで)。火曜日休館(3月26日、4月2、30日は開館)。入場料大人1600円、小学生~18歳1000円、3歳~未就学児500円(いずれも税込み)。

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