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【関西企業のDNA】グローバルに広がる「やってみなはれ」 120周年のサントリー

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貯蔵庫に並ぶたるを説明するサントリースピリッツウイスキー部の佐々木太一スペシャリスト=大阪府島本町
貯蔵庫に並ぶたるを説明するサントリースピリッツウイスキー部の佐々木太一スペシャリスト=大阪府島本町

 平成26(2014)年度後期のNHK連続テレビ小説「マッサン」で、主人公に国産初の本格的ウイスキー造りを指示した「鴨居(かもい)商店」社長の口癖は「やってみなはれ」。モデルは鳥井商店(後のサントリー)の創業者、鳥井信治郎(1879~1962年)だ。その生涯を描いた伊集院静氏の小説「琥珀(こはく)の夢」も昨年にテレビドラマ化されるなど、創業120周年を迎えた今、彼のチャレンジ精神は改めてサントリーグループ社員らを鼓舞している。(栗川喜典)

名水と気候が決め手

 京都の南西、天王山の麓の山崎。戦国武将の羽柴(豊臣)秀吉と明智光秀が戦ったことで知られるこの地に、鳥井信治郎が大正13(1924)年に完成させたのが、約11ヘクタールの敷地を持つ「サントリー山崎蒸溜所」(大阪府島本町)だ。

 大阪の両替商の次男に生まれた信治郎は薬種問屋や絵具染料問屋での奉公を経て独立。明治32(1899)年、20歳で大阪市西区に鳥井商店を開業し、日本人向けのぶどう酒「赤玉ポートワイン」をヒットさせるなど成長の礎を築いた。

 周囲から猛反対されながらも次に取り組んだのが、本格的な国産ウイスキー醸造だ。桂川、宇治川、木津川が合流し、良質の水と湿潤な環境に恵まれる山崎に、本場スコットランドの工場さながらの蒸留窯(ポットスチル)などを備えた蒸留所を建設し、日本人の味覚に合ったウイスキー造りに乗り出した。

発酵槽では酵母が麦汁を分解し、もろみがつくられる
発酵槽では酵母が麦汁を分解し、もろみがつくられる

 山崎蒸溜所では地元の名水を地下からくみ上げ、麦芽を仕込むために使用。できた麦汁に酵母を加えると糖が分解され、「もろみ」がつくられる。多彩な原酒を生み出すため、木桶(きおけ)とステンレスの発酵槽を使い分け、酵母の種類や発酵条件も変えているという。

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