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【プールサイド】池江の欠場 女子競泳陣に芽生えた自覚

コナミ・オープンの会場では、子供たちも池江選手の回復を願い、メッセージを書き込んでいた=16日、千葉県国際総合水泳場
コナミ・オープンの会場では、子供たちも池江選手の回復を願い、メッセージを書き込んでいた=16日、千葉県国際総合水泳場
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 選手たちは現実と向き合っていた。17日まで千葉県国際総合水泳場で行われた競泳のコナミ・オープン。大会前日とは異なり、競技を終えた選手への取材に際し、日本水連が白血病を公表した池江璃花子(りかこ)(ルネサンス)に関する質問の自粛を要望した中、特に女子選手たちは自然と池江のことに触れた。

 「これまで璃花子ひとりに頼ってしまっていた部分がある。4人で一人0・5秒以上は(タイムを)上げて、璃花子の分をカバーできたらと思います」

 池江も得意とする女子200メートル自由形を制した白井璃緒(りお)(東洋大)は決勝のレース後、こう話した。

 自由形とバタフライで個人計5種目の日本記録を持つ池江の不在で、最も影響を受けるのが女子のリレー種目だ。白井は昨夏のジャカルタ・アジア大会で池江とともに女子800メートルリレーを泳ぎ、銀メダルを獲得した。しかし、池江とそれ以外の選手では200メートルのタイムで2秒以上の差があった。白井の言葉には、その大きな穴を4人で埋めていこうという思いが含まれていた。

 女子100メートル背泳ぎで優勝した酒井夏海(なつみ)(スウィン南越谷)も「今まで、すごくたくさん(池江に)助けられてきた。安心して戻ってこられるよう、私が引っ張っていけるように頑張っていきたい」と決意をにじませた。

 専門は背泳ぎだが、昨年のアジア大会では女子400メートルリレーで自由形を泳ぎ、池江らとともに日本新記録で金メダルを獲得した。酒井は「今までフリー(自由形)はあんまりと思っていたけど、フリーも頑張らなきゃいけないと思ってきた。少しでも日本に貢献できれば」と意欲的だった。

 調整段階の時期とはいえ、結局大会を通して女子でリレーの派遣標準記録を切った選手はいなかった。大会後、日本代表の平井伯昌(のりまさ)ヘッドコーチは「4月の日本選手権ではもう少しキレの良い泳ぎをしてもらいたい」と厳しい表情を浮かべた。

 7月の世界選手権では2020年東京五輪の出場権(12位以内で内定)がかかる。リレーメンバーの中心選手でもある五十嵐千尋(T&G)は「池江さんがいない分、全体的にレベルアップしていかないと去年のようにはうまくいかない」。勝負の夏に向け、決意を口にした。(運動部 川峯千尋)

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