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【軍事ワールド】日本戦車の里帰り計画始動 技術博物館設立への一里塚 試される“温故知新”

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 旧日本陸軍の「九五式軽戦車」を英国から日本へ買い戻すための計画が始まった。静岡県のNPO法人「防衛技術博物館を創る会」によるもので、資金をインターネット上の寄付「クラウドファンディング」で募っており、目標額は5000万円。戦闘機や戦車を題材にした作品のある漫画家の松本零士さん(81)も応援メッセージを寄せるなど、昭和の技術遺産を里帰りさせるべく募金を呼びかけている。計画の成否には1台の戦車の帰還だけでなく、日本の“温故知新”のありようが問われている。(岡田敏彦)

英国で里帰りの日を待つ九五式軽戦車(防衛技術博物館を創る会提供)
英国で里帰りの日を待つ九五式軽戦車(防衛技術博物館を創る会提供)

 海外流出と博物館構想

 九五式軽戦車は昭和7(1932)年に開発開始。当時世界の主流だった37ミリ砲を主砲とし、高速(時速約40キロ)を主眼に置いた小型軽量な戦車として完成。11(1936)年から8年間にわたり、日本の戦車としては最多の約2380輌が生産された。日本には昭和56(1981)年にポンペイ島(ミクロネシア連邦)に置かれていた1輌が里帰り。京都市や和歌山県白浜市の私設博物館で展示されたが、閉館に伴い英国人コレクターが購入し、国外に流出した。買い戻しを目指すのはこの1輌だ。費用は1億円で、うち5千万円をクラウドファンディングのサイト「Readyfor」で集める。残りの額は別途集めた寄付金と自己資金でまかなう。

 同会は日本初の小型四輪駆動車「くろがね四起」をスクラップ状態から新車同様にまで修復(レストア)して注目を集めたが、この際はクラウドファンディングで1300万円あまりの寄付金が寄せられた。この実績を足がかりにして、今回は日本の軽戦車「九五式」の里帰りを計画した。同会では恒久的な保存・展示を目指し、将来的には会の名称通り、防衛技術に関する車両類を集めた博物館を設立する構想を持っている。

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