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【酒呑み鉄子の世界鉄道旅】鉄道でめぐるヨーロッパ4カ国6都市 始まりは“ショパン”のワルシャワから

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街カフェ「ショパンポイント」で開催されたコンサートでは、ショパンコンクールで3位に入賞したワルシャワ出身のピアニストの演奏を聴くことができた
街カフェ「ショパンポイント」で開催されたコンサートでは、ショパンコンクールで3位に入賞したワルシャワ出身のピアニストの演奏を聴くことができた

 【酒呑み鉄子の世界鉄道旅 国境を超えて音楽をつなぐ鉄道旅(1)】このコラムで何度も書いているが、線路で結ばれた各国の国境越えは、ヨーロッパの鉄道旅行楽しみのひとつ。前回ご紹介したように、ビールをきっかけに、思い立ったらドイツ(ベルリン)からチェコ(プラハ)へさくっと旅行できたのも、国際列車と鉄道パスのおかげだ。

 けれども単純往復ならともかく、鉄道を乗り継いでオリジナルの周遊ルートを組もうとすると、下調べに手間がかかる。特別運行の観光列車や、車窓が風光明媚な列車を探すとなると、日本語の情報が見つけにくいこともある。

 そこで今回はいつもと趣向を変えて、このコラムを読んだみなさんがそのまま自身の旅に応用できるよう、時系列でルートをご紹介しようと思う。ヨーロッパ28ヵ国で乗り放題の「ユーレイルグローバルパス」を使い倒し、「クラシック音楽」をテーマに、ポーランド、オーストリア、チェコ、ドイツの4ヵ国6都市を走り抜けた。(写真・文/トラベルジャーナリスト 江藤詩文、取材協力:チェコ政府観光局-チェコツーリズムユーレイル

ワルシャワの「フレデリック・ショパン博物館」に展示されていたピアノ。ショパンがパリで生前最後に弾いたものだそう
ワルシャワの「フレデリック・ショパン博物館」に展示されていたピアノ。ショパンがパリで生前最後に弾いたものだそう

 旅をスタートしたのは、ポーランドの首都ワルシャワ。日本でも大人気の音楽家、フレデリック・ショパンゆかりの地だ。クラシック音楽に興味がない人も、アニメやドラマ、CMなどで彼のメロディには親しんでいるはず。お父さんたちは、小林麻美の「雨音はショパンの調べ」を思い出すかも。漫画なら、くらもちふさこの名作「いつもポケットにショパン」。ちなみに私が好きなのは、ラーンララーン、ララ ラララララーン♪という耳に残るフレーズが印象的な『英雄ポロネーズ』、ドラマ「ロンバケ」や「相棒」でも使われた曲だ。

「ワジェンキ公園」のショパン像。静岡・浜松市の「ショパンの丘」には、ワルシャワ市との音楽文化友好交流協定締結を記念して贈られたこの像のレプリカがある。
「ワジェンキ公園」のショパン像。静岡・浜松市の「ショパンの丘」には、ワルシャワ市との音楽文化友好交流協定締結を記念して贈られたこの像のレプリカがある。

 40歳を待たずに若くしてパリで永眠したショパンが、「せめて心臓だけでも母国に帰りたい」と遺言したほど愛した故郷ポーランド。首都ワルシャワは、街を散策するだけでもショパンの面影を感じられるほど、ショパン愛が溢れている。「フレデリック・ショパン博物館」は、19世紀に音楽学校だった建物に、ショパンの生活用品や肖像画、直筆の楽譜の複製など7500点以上もの収蔵品が展示されている。デスマスクや遺髪、ピアニストにしては小さかったという手もみることができる。

 市民の憩いの場である「ワジェンキ公園」は、夏季には野外ショパンコンサートが開催されることで有名。公園内にあるショパン像は、公園のシンボルだ。

これが「ショパン ベンチ トレイル」の音楽ベンチ。それぞれのベンチが異なるショパンの名曲を奏でて街中がメロディに満たされる
これが「ショパン ベンチ トレイル」の音楽ベンチ。それぞれのベンチが異なるショパンの名曲を奏でて街中がメロディに満たされる

 素敵なのは、ユネスコ世界遺産に登録されている旧市街に設置された、メロディを奏でるベンチ「ショパン ベンチ トレイル」だ。これは、トレイル上にいくつかのベンチが点在していて、ボタンを押すとショパンの名曲が流れるというもの。

 石造りの街並みがライトアップされた夜。オレンジ色の温かい光が霧でぼうっと霞むなか、軽やかに流れるショパンのメロディ。その音を追いかけていくとランドマークの広場に出る。なんともロマンチックな夜だった。

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