PR

ニュース プレミアム

【原発最前線】福島第1原発ルポ(下)敷地覆う処理水のタンク群

Messenger
敷地内に所狭しと並ぶトリチウム処理水が入ったタンク=5日、福島第1原発(代表撮影)
敷地内に所狭しと並ぶトリチウム処理水が入ったタンク=5日、福島第1原発(代表撮影)

 事故から8年を前に公開された東京電力福島第1原発。構内を歩いていて事故炉をしのぐほどに目を引いたのが、汚染水を浄化処理した後の水を貯蔵した円筒形のタンク群だ。処理水の処分方法については結論が出るめどすら立っておらず、今後の廃炉に必要な作業スペースの確保に影響を与えかねない状況が続いている。一方、事故を免れながらも昨年6月に「廃炉検討」が表明された第2原発も訪問した。すでに各号機とも核燃料は取り出し済みで安定状態にあるが、安全管理に当たる作業員らのモチベーション維持に腐心している様子が感じ取れた。(福田涼太郎)

「5年、10年で」…廃炉作業への影響懸念

 「1週間から10日(のペース)でタンク1つが埋まっていきます」

 5日午後、福島第1原発の敷地南側の広い範囲を占めるタンク群の一角で、東電の広報担当者が説明した。容量1000~1200トン、高さ10メートルもある巨大なタンクが所狭しと並び、圧迫感は相当なものだ。

 「実は、ここら辺は以前にタンクの水が300トン漏れた場所なんです」

 タンクには放射性物質を含む水が入っているため、そう説明を受けたときは一瞬驚いた。ただ、特別に周囲の線量は高くない。

 この水は元々、原子炉建屋の下部に地中から流れ込んだ地下水が、原子炉格納容器の下の方に溶け落ちた核燃料(デブリ)に触れることで発生する汚染水だ。中でも、汚染水処理装置による浄化処理では取り除けない放射性物質トリチウムを含む処理水が、タンクにたまり続けている。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ