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【松本真由美の環境・エネルギーDiary】LEDや太陽光で省エネ・創エネ

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スーパー銭湯「林檎の湯屋おぶ~」の外観=長野県松本市
スーパー銭湯「林檎の湯屋おぶ~」の外観=長野県松本市

 長野県松本市で開催された「温暖化対策ビジネスフォーラム in まつもと」にお招きいただき、地元のスーパー銭湯事業者の地球温暖化対策にひかれました。今回は、省エネ・創エネを工夫し、化石燃料や電気の使用量を大幅に削減しているスーパー銭湯事業者の取り組みを紹介します。

 ■スーパー銭湯で温暖化対策

 地元企業のオーチャード(松本市)が運営するスーパー銭湯「林檎の湯屋おぶ~」は、リンゴ果樹園だった土地(約8250平方メートル)に2002年に建設されました。「おぶ~」はこの地方の方言で、お風呂を意味します。炭酸泉や低周波マッサージの湯など9つのお楽しみ湯、6つの露天風呂、3つのサウナと全18種類の温浴施設があります。この地域は条例により温泉採掘はできませんが、地下には天然水が豊富にあり、「おぶ~」は多くの人々の憩いの場となっています。同社社長の山元章隆氏に話をうかがいました。

 「省エネを始めたきっかけは、竣工(しゅんこう)から5年たったころ、蛍光灯の安定器を取り換え、電力消費量を25%減らしたことです。10年には外灯のビーム電球をLED電球に切り替え、15年にはすべての照明をLED化しました」「14年には、建物の屋根に遮熱塗装を施しました。以前は、真夏日になると屋根の表面温度が65℃を超え、室内はエアコンをフル稼働させても30℃近くに上昇していましたが、施工後は屋根の温度が45℃まで下がり、室内もエアコンをフル稼働せずにクールビズの目安である28℃まで素早く下げられるようになりました」

 09年には、環境省の補助金を活用し、屋根に太陽光発電設備(20キロワット)を設置し、全発電量を自家消費しています。発電電力の環境価値をグリーン電力証書にして、環境省の事務事業から排出される二酸化炭素(CO2)のオフセットに活用されています。

 12年11月には、スマートメーター(通信機能を備えた電力計で、電力の利用状況をリアルタイムに把握できる)と、スマートクロック(省エネのタイミングを光と音で知らせる電波時計)を導入しました。

 スマートメーターで電力消費量を“見える化”したうえで、電気ヒーターやボイラー、ポンプなどの稼働・停止時間を設定し、電気使用をモニターで集中制御しています。以前は常時、設備を運転していましたが、現在は天候や入場者数に応じて、温浴設備の電力使用を止める時間を分単位で延ばし、省エネを図っています。

 また、スマートクロックの警報に対応して、照明や空調の稼働を調整する取り組みも習慣化でき、契約電力を大きく減らしました。それまで223キロワットだったデマンド値(最大電力需要)を139キロワットまで減らすことができました。

 ■“見える化”で節電意識

 「電力消費量の“見える化”によって、30人のスタッフ全員が自主的な節電行動をとるようになり、電気代は大きく下がりました。また、15年には駐車場に電気自動車(EV)用の急速充電器を設置しました。週に1回、月に1回銭湯を利用していただけますとウォームシェアになり、温暖化対策に貢献できます」

 「おぶ~」の省エネ・創エネ効果ですが、02年のオープン時と18年11月現在の灯油使用量を比較すると30%減っており、液化石油ガス(LPG)の使用量は55%減らすことに成功しました。電力消費量は02年比35%減っているそうです。これが、エネルギーコストの削減につながっています。山元社長に今後の取り組みについてうかがいました。

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