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【スポーツ異聞】全米女王大坂なおみに立ちはだかる「全仏」の壁

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全豪オープンを制し、トロフィーの前で笑顔の大坂なおみ。四大大会完全制覇を目指す=1月26日、メルボルン(共同)
全豪オープンを制し、トロフィーの前で笑顔の大坂なおみ。四大大会完全制覇を目指す=1月26日、メルボルン(共同)

 テニスの全豪オープン女子シングルスを初制覇し、昨年の全米オープンに続く四大大会2連勝を達成した大坂なおみ(日清食品)。全仏オープン(5月開幕)、ウィンブルドン選手権(7月開幕)を制しての四大大会完全制覇(生涯グランドスラム)を視野に入れるが、その道のりは平坦(へいたん)ではない。

 大坂は、米国で主流のハードコートで育った。球が高く弾むため、速いサーブやストロークを放つ21歳にとって、ハードコートの全米と全豪は有利な環境だった。一方、四大大会第2戦の全仏は、球足が遅い「赤土」(クレー)のコートになるが、例年、クレーコートの全仏は波乱を呼ぶ。

 元プロテニス選手で元世界ランキング26位の遠藤愛氏は「土がスピードを吸収し、ラリーが長くなりがち」と指摘。そして、ベースラインで足を滑らせながらの攻防が求めれる技術は「一朝一夕で身につくものではない。ハードコート育ちの選手には難しい」と語る。2017年は1回戦で、昨年は3回戦で敗退した大坂にとって、生涯グランドスラムに向け、これまで以上に高いハードルとなりそうだ。

 そんな全仏を得意とするのが、幼少から土のコートに慣れ親しんでいる欧州勢。中でも、08年全仏のジュニア部門を制したシモナ・ハレプ(ルーマニア)は昨年、四大大会初勝利を挙げた舞台でもあり、自信を深めている。

 それでも、大坂にもチャンスはある。ラリーが続くことで、試合時間が長くなるため、体力とメンタルが非常に重要になってくる。その点での成長著しい大坂が、我慢強くプレーできれば、可能性は出てくる。同じ強打が武器のセリーナ・ウィリアムズ(米国)は02年、13年、15年と全仏を3度制しており、困難な状況を打開する策として「体力の消耗を抑えて準決勝、決勝へ勝ち上がっていければ。全豪で駆使した相手の意表をつくドロップショット(相手コートのネット際に落とす打法)も効果的」と遠藤氏。

 また、ハードコートが続く現在のシーズンの成績も重要だ。シードされて優位な組み合わせとするためにも、世界ランキングがポイントになる。大坂の戦いは続く。(運動部 西沢綾里)

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