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韓国のベストセラー小説、日本でも異例ヒット 「女性の生きづらさ」に共通項

韓国で100万部を突破し、日本でも話題の小説「82年生まれ、キム・ジヨン」=東京都世田谷区の書店「B&B」
韓国で100万部を突破し、日本でも話題の小説「82年生まれ、キム・ジヨン」=東京都世田谷区の書店「B&B」
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 韓国で100万部を超えるベストセラーとなった小説「82年生まれ、キム・ジヨン」(筑摩書房)が、日本でも異例のヒットを記録している。韓国社会における女性差別を正面から取り上げた内容で、昨年12月に翻訳版が発売されると、1カ月で5万部超を突破した。賃金格差や産休・育休後の社会復帰の難しさなど、日本社会にも共通する「女性の生きづらさ」への共感が背景にある。(大渡美咲)

マジョリティーが支持

 「82年生まれ~」は、韓国人の女性作家、チョ・ナムジュさんが2016年に発表した。主人公のキム・ジヨンは1982年生まれの35歳で、夫と娘の3人家族の主婦。物語の中では、彼女が生涯を通じて受けてきた女性であるがゆえのさまざまな差別や不当な扱いが、淡々とつづられる。

 幼いころから「男の子だから」と弟の方が優遇され、就職活動の面接ではセクハラ質問を受ける。会社では成果を上げても男性社員の手柄になったり、妊娠を報告した際には男性社員から心ない言葉をかけられ、育児のために会社を辞めることを余儀なくされる-といった具合だ。

 主人公の名前(キム・ジヨン)は、韓国で1982年に生まれた女性に最も多く名付けられた名前。翻訳者の斎藤真理子さんは、「主人公はことさら苦労しているわけでも、成功しているわけでもない。自分自身を投影したサイレントマジョリティーの女性たちに深く訴えかけた」と、ヒットの背景を解説する。

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