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【中東ウオッチ】18歳サウジ女性の反乱 カナダの亡命受け入れが映すもの

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1月12日、カナダのトロントに到着したラハフ・モハメドさん。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のロゴが入ったキャップと、CANADAとあしらわれたパーカーを身に着け、喜びをあらわした(ロイター)
1月12日、カナダのトロントに到着したラハフ・モハメドさん。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のロゴが入ったキャップと、CANADAとあしらわれたパーカーを身に着け、喜びをあらわした(ロイター)

 サウジアラビアの18歳の女性が1月、タイの空港で籠城して亡命を求め、カナダへの移住を果たした。ツイッターで自由を求める女性を欧米のメディアが大きく伝え、サウジの閉鎖的な人権状況が改めて注目される事件となった。トルコで昨年10月に起きた反体制記者の殺害事件では国連関係者も調査に乗り出す見通しで、人権弾圧をめぐるサウジへの国際的な批判はなお続きそうだ。(カイロ 佐藤貴生)

■決死の逃避行

 「バンコクからサウジに連れ戻されそう」「(サウジに帰国したら)家族に殺される」

 サウジ人女性のラハフ・モハメドさん(18)はタイ・バンコクの空港に到着した1月5日以降、乗り換え客のためのホテルに立てこもり、ツイッターに亡命を求める書き込みや動画を次々と投稿した。

 モハメドさんは旅行先のクウェートで、同行していた家族の目を盗んで飛行機に乗り、タイ経由でオーストラリアへの入国を計画。しかし、タイに着陸するとサウジの外交官が空港に来ており、旅券を取り上げられ行き場を失ったという。

 欧米の主要メディアは書き込みに基づき、事態の推移を刻一刻と伝えた。その結果、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が受け入れ先の打診に動き、モハメドさんは亡命を認めたカナダに12日に入国した。

 サウジの女性は「奴隷のように扱われている」というモハメドさんは、サウジで行われている「後見制度」を厳しく批判した。女性が海外旅行や結婚、就職などをする際に夫や親類ら男性の「後見人」の許可を必要とするシステムで、女性は男性により守られるべき対象だとみるイスラムの教義が背景にある。

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