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【TVクリップ】オトナの土ドラ「絶対正義」山口紗弥加 哀しき正義のモンスター

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ドラマ「絶対正義」に出演する女優、山口紗弥加(三尾郁恵撮影)
ドラマ「絶対正義」に出演する女優、山口紗弥加(三尾郁恵撮影)

 「39歳という30代最後の年齢で、今まで演じたことのない奇天烈なキャラクター。女優としてさらに成長するための転換期になりそう」

 異常なほど「正しさ」にこだわり、周囲を恐怖に突き落としていく主人公、高規範子を演じる。範子は高校時代、教師のちょっとした不正を暴いて職を奪い破滅させるなど、正義の刃を振るって仲の良い友人たちに頼られながらも恐れられていた。30代になり、範子はそれぞれ事情を抱えた友人たちと再会する。

 法律をもとに自分が定めた“正義”で容赦なく他人を断罪する範子に「全く共感できなかった」と笑う。「人間は時に間違いを犯すもの。範子の正義は主観的で、情状酌量がない。重箱の隅をつつくように1つの間違いで、他人の人生を壊していくのは恐怖でしかない」

 自身から範子に似た部分を引き出して演じることは諦め、キャラクターを解体して、土台から作りあげることを心掛けた。範子が「正義」にこだわるのは、かつて言いつけを守らなかったことで、目の前で母を死なせた過去があるから。「自分が正しくなかったので母が死んだ。正しければ幸せに暮らせると、トラウマから思い込んでいる」と考える。

 相手の事情に心を動かさず、機械のように友人たちを断罪するのも、相手の幸せを願っての行動だという。「もう、範子のことを考えると悲しくなってくるんです。客観的には相手の人生を壊しているのに、自分の頭で考えず、『言いつけを守れば、正しければ、幸せでいられる』。子供のままで時間が止まっている」

 強烈な個性に寄り添うため、さまざまな努力をした。範子の得意料理である30時間あくを取り続けたチキンスープも、実際に家で挑戦。「6時間くらいで音を上げましたが、雑味のないスープのすがすがしさといったら」と話す。範子は感情の幅が狭く、表情も作り物のようで、人間味の乏しい女性だ。「範子はスープと一緒に自分の人間らしい色んな感情を煮込み、あくを取ることで、それが浄化されていくのを感じている」と分析する。

 現代社会は、ルールから外れた者をSNSなどで徹底的に追い込むことがまかり通る、必要以上に「正しさ」を求められる時代でもある。そのなかで“絶対正義”を体現する範子。「範子をどう感じるかで、自分がどういう人間か見えてくるはず。ぜひ自分の目で、正義を判断してほしい」(文化部 三宅令)

●フジテレビ 土曜午後11時40分~ 

 山口紗弥加(やまぐち・さやか) 昭和55年、福岡県出身。平成6年にデビューし、女優のほか歌手としても活躍。「笑っていいとも!」(フジテレビ系)などバラエティーにも進出したほか、多くの映像作品で存在感を示す。15年に舞台「オイル」や「エレクトラ」に出演。昨年はドラマ「ブラックスキャンダル」(日本テレビ系)で主人公を演じた。

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