PR

ニュース プレミアム

【酒呑み鉄子の世界鉄道旅】「朝ビールは軽めでね!」 ほろ酔い気分でピルスナービール巡礼の列車旅

チェコ国鉄の超優秀な販売員の女性。ヨーロッパで気軽に笑顔で写真を撮らせてくれるのは、けっこう珍しい
チェコ国鉄の超優秀な販売員の女性。ヨーロッパで気軽に笑顔で写真を撮らせてくれるのは、けっこう珍しい
その他の写真を見る(1/6枚)

 【酒呑み鉄子の世界鉄道旅 ビールに溺れるチェコ国鉄の旅(3)】“水死体”をつまみにインターナショナルな面々とビールを酌み交わした一夜が明け、私は再びプラハ中央駅(プラハ本駅)に立っていた。目的地は、チェコ第4の街プルゼニュ(ドイツ語でピルゼン)。チェコという国は、大きく「ボヘミア地方」と「モラヴィア・シレジア地方」に分かれている。それぞれの地方によって文化や歴史が異なるが、酒呑み的には、“ボヘミアはビール”“モラヴィアはワイン”と覚えるのがよろしいかと。プルゼニュがあるのは、ボヘミア地方の中の「西ボヘミア地方」と呼ばれるところだ。(写真・文/トラベルジャーナリスト 江藤詩文、取材協力:チェコ政府観光局-チェコツーリズムレイルヨーロッパ

プラハ本駅のホームにある家族像。大戦時に疎開する家族の姿と言われているそうだ
プラハ本駅のホームにある家族像。大戦時に疎開する家族の姿と言われているそうだ
その他の写真を見る(2/6枚)

 プラハからプルゼニュへは、チェコ国鉄で1時間ちょっと。公共交通機関として高速バスもあるが、鉄子としてはもちろん鉄道一択だ。プルゼニュ行きは30分に1本くらいのペースで頻発していて、ほとんどの便が乗り換え不要。初めてのチェコでも迷う心配がない。

 プルゼニュには、かつて大規模なユダヤ人コミュニティがあった。ドイツとプラハの間に位置するという地理的条件から、第二次大戦中には多くのユダヤ人が、プルゼニュからプラハ、その先へと移動したそうだ。

プラハ発プルゼニュ行きのチェコ国鉄車両
プラハ発プルゼニュ行きのチェコ国鉄車両
その他の写真を見る(3/6枚)

 私が乗ったプルゼニュ行きは旧型の車両で、エアコンはないが窓が開き、一等車は3席ずつが向かい合った6席の個室になっていた。乗客が少なかったこの日は、1室まるごと貸し切り状態。まだ出発して間もないというのに、あちこちで「プシュッ」と缶を開ける音がする。席に落ち着くと、さっそく車内販売がやって来た。

よく冷えたバドワイザーを飲みながら、個室を独占して鉄旅を満喫
よく冷えたバドワイザーを飲みながら、個室を独占して鉄旅を満喫
その他の写真を見る(4/6枚)

「ビールはいかがですか」とチェコ人の女性販売員。どちらもチェコ産の2種類のビールを搭載しているという。何気なく違いを尋ねてみると、その回答が素晴らしかった。あまりにも感動したので、全文をここに書き起こしておこう。

「ご用意しているのはピルスナー・ウルケルと(チェコの)バドワイザー。前者の方が少々値段は高いですが、ビールらしい深い味わいを楽しめます。正直に申しまして、街のスーパーマーケットより少々割高ですが、上げ幅はどちらも変わりません。お客様はこれからプルゼニュを観光されるなら、ビール醸造所も訪問されるかと思います。醸造所や街のパブで、ピルスナー・ウルケルを飲む機会はたくさんあります。いまは朝ですので、軽めでお安いバドワイザーはいかがでしょうか」

 いくらビール大国ったって、すごくないですか、この接客。

純粋主義として知られるオーストリアの建築家アドルフ・ロースによるモダニズムなデザインの建物が保存されている
純粋主義として知られるオーストリアの建築家アドルフ・ロースによるモダニズムなデザインの建物が保存されている
その他の写真を見る(5/6枚)

風を感じつつ、車窓を眺めながらビールをすすっていると、あっという間にプルゼニュに到着した。ヨーロッパらしい街並みはかわいらしく、こじんまりとした街全体がコンパクトで散策しやすい。ホテルの近くまで行くトラムもすぐに見つかった。

 ここでちょっとしたハプニング。プラハでATMを使い現金を引き出したが、高額紙幣しか取り扱っていなかった。トラムに乗るために両替しようとしたが、両替機がないという。売店でなにか買ってお金を崩そうと思ったら、一連の流れを見ていた老紳士が、私の分の乗車代金までICカードでさらりと払ってくれたのだ。あの電車からこのトラム。何これ、もう、プルゼニュ、好き過ぎる。

チェコではディズニーと同じくらい有名で親しまれているキャラクター「シュペイブルとフルヴィーネク」
チェコではディズニーと同じくらい有名で親しまれているキャラクター「シュペイブルとフルヴィーネク」
その他の写真を見る(6/6枚)

 チェコ自体も日本人にフレンドリーな国だが、実はプルゼニュには、新日な人が多いそうだ。その理由は、また後日お伝えします。

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ