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「多様性と調和」実現へ 東京五輪組織委でLGBTテーマに「ヒューマンライブラリー」

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2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会職員に自らの体験談を語る杉山文野さん=東京都港区
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会職員に自らの体験談を語る杉山文野さん=東京都港区

 性的少数者(LGBT)や障害者ら社会的マイノリティーの立場にある人を「本」に見立て、参加者が「読者」となる対話形式のイベント「ヒューマンライブラリー」が2018年12月13日、東京都内で開かれた。

 今回、「本」となったのはLGBTの当事者8人。「読者」は20年東京五輪・パラリンピック組織委員会の職員延べ80人だ。組織委は「多様性と調和」を大会ビジョンの1つに掲げており、偏見の解消や相互理解を目的に開催された。

 「ヒューマンライブラリー」は2000年にデンマークで始まり、世界各国に広がりを見せている。「本」(ゲスト)と「読者」(参加者)が1対1で対話するのが一般的だが、今回は「読者」が多いこともあり、興味のある「本」のもとに集まり、小グループで「読書」と「質問」を行う形式がとられた。

 ゲイをカミングアウトした小学校教諭、HIV陽性者の団体を立ち上げたゲイ雑誌編集長、男性として生まれ女性として生きるラジオパーソナリティー…。「性」に悩み、傷つきながらも前向きに生きる8人の物語の中から、筆者も“1冊”を手にとってみた。

    

 杉山文野さん(37)は女性として生まれ、乳房切除手術を受けたトランスジェンダー(T)。早大大学院時代にはフェンシングの女子日本代表として世界選手権に出場した元トップアスリートでもある。渋谷区で15年に全国初施行された、いわゆる「同性パートナーシップ条例」制定にもかかわった。

 杉山さんは選手時代、日本代表選手として誇りを持つ一方で、「女子代表」であることへの葛藤と戦っていた。「自分らしくありたいと思うと選手生活を続けられず、選手を続けたいと思うと自分らしくいられない。当時はその二者択一だった」。結局、25歳で選手を引退した。

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