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【当世インド事情】「文明未接触の島」どう守る 旅行者接近を懸念

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■6万年以上、1つの島で暮らす人々

 事件があった北センチネル島は、インド領アンダマン・ニコバル諸島北部に位置する。同諸島の先住民の存在はかつてより紹介されており、シャーロック・ホームズシリーズの長編『四つの署名』にも描写されている。

 北センチネル島の面積は約59平方キロメートルで、三宅島(約55平方キロメートル)よりやや大きい程度だ。同諸島には大別して5部族が存在するが、その中でもセンチネル族は特に外界との接触を徹底的に遮断し、接近者には弓と矢で応じている。

 地元政府によると、センチネル族は最も古い見積もりでは、6万年以上前からこの島で暮らしているという。弓矢で野生動物を捕獲しており、農業を行っているかは不明だ。ネックレスなど装飾品を身にまとっているが、基本的に男女とも全裸で生活している。「宗教の有無も分かっておらず、生活は石器時代の面影をとどめている」とは地元政府関係者の話だ。

 18世紀に英国人が島を発見して以来、たびたび“文明”は彼らに接触しようとしているが、センチネル族は外部への警戒を緩めたことはない。1880年に英国の植民地管理者が部族から約10人を拉致した事件があり、このことが外部への攻撃性を高める結果につながったとも指摘される。

■難航する遺体回収 「むしろ部族は被害者だ」

 21世紀に入っても、2004年のスマトラ島沖地震直後には、安否確認のために接近したヘリコプターに弓矢を放つ姿が確認されている。06年には漂着した漁船の乗員2人を殺害した。

 地元政府関係者は「過去の例から見ても上陸者が危害に遭う可能性は高い。日常的に海上の警備は行っているがチャウさんはかいくぐったようだ」と話す。

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