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【国際情勢分析】クルドはまた裏切られるのか ちらつく“トランプ流ディール”

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 昨夏まで米国との関係が冷え込んでいたトルコは北大西洋条約機構(NATO)加盟国でありながら、ロシアから地対空ミサイル「S400」を総額約25億ドル(約2800億円)で今年から導入する予定でいる。トルコのS400購入計画には、トランプ政権がNATOの兵器システム情報がロシアに漏れるとして猛反対している。

 トルコはまだ、パトリオットとS400のどちらを購入するか明言していないが、米側が商談をまとめようと攻勢をかけているのは間違いない。

■再びの悪夢か

 トランプ政権に見捨てられつつあるクルド人勢力は昨年暮れ、SDFを標的にシリア北部への越境攻撃拡大の構えを見せるトルコ軍に対抗するため、シリアのアサド政権軍に北部の要衝、マンビジへの進軍を要請した。シリア内戦でクルド人勢力は、政権とも反体制派とも距離を置いてきただけに、政府軍への支援要請は異例の事態だ。

 クルド人にはかつて米国に裏切られたトラウマがある。米軍を主体とする多国籍軍がイラクに占領されたクウェートを解放した1991年の湾岸戦争時、ブッシュ(父)米政権はイラク北部のクルド人居住地域に大量の中央情報局(CIA)要員を送り込み、イラク・フセイン政権の転覆をもくろんでクルド人勢力に武装蜂起の準備をさせた。

 将来の独立国家建設への支援や、望むなら米国への亡命も保証するとしたが、約40日の戦闘でクウェートが解放されると、米政府はフセイン政権打倒から当面の存続容認に方針を変えた。フセイン体制の重しを残した方が地域の安定には好都合と断じたからだった。

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