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【プロ野球通信】名審判の孫も参加 NPBの審判学校への思い

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審判学校には男女65人が参加した=さいたま市南区
審判学校には男女65人が参加した=さいたま市南区

 プロ野球の審判員を養成する「アンパイア・スクール」(審判学校)がさいたま市のロッテ浦和球場で、先月15~21日の6泊7日の日程で開催された。6回目となった今回は、書類選考を通過した女性2人を含む17~54歳の65人が実技や座学を受講した。

 最年長の参加となった福岡県糸島市に住む大塚美佐枝さん(54)は2018年から学童野球の審判を務めている。「体が動けるうちに審判にチャレンジしたいと思った。10年でもお手伝いできれば」と技術向上を目的に受講を決断した。

 小さい頃から野球が好きだった。しかし、厳格だった祖父から「女の子は野球をしたらだめ」と言われ、「やりたい気持ちにふたをした」と明かす。結婚後、子供が少年野球のチームに入ったものの、女性は「お茶出し当番」が一般的。「審判やスコアラーをやりたい」と申し出たものの、実現できなかった。

 子供が社会人となり、子育てが一段落したことで、封印していた“思い”を実行に移した。「グラウンドに立って間近でプレーが見られる」と審判の魅力を語る。「周りに恵まれて勉強させていただいている。きちんとしたものを学んで帰りたい」と話した。

 大学1年生の福井涼平さん(19)の祖父、宏さんは、歴代6位の3359試合(1962~1994年)の出場経験を持つプロ野球の審判員だった。福井さんは「祖父の仕事で審判という存在を意識した」とプロの審判を目指している。

 祖父は生まれたときには、すでに審判を引退。元中日監督の落合博満氏の著書や当時の写真を通じて祖父の姿を知るのみだが、父からは「選手にすごく信頼されている審判だった」と聞いた。福井さんは「子供世代にも『格好いい』と思ってもらえる審判になりたい」と力を込めた。

 さまざまな思いを胸に集まった受講生だが、プロの審判は人気の職業。「みんなハイレベルな争いをしている。気持ちだけではなれない」と友寄正人審判長。今回の審判学校の修了者は、適正が認められれば、四国などの独立リーグに派遣される「研修審判員」として採用される。経験を積んだ上で、2軍戦に出場できる「育成審判員」として契約を結び、さらに優秀と判断されれば、1軍にも出場できる正規の審判員になることができる。前回の修了生からは、3人が研修審判員に採用され、今年1月1日付で育成審判員として契約した。(運動部 神田さやか)

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