PR

ニュース プレミアム

【月刊正論】新春ワイド 10年後、どうなる 日本の総理大臣は… 月刊「正論」発行人・産経新聞前政治部長 有元隆志

Messenger
自民党の小泉進次郎厚生労働部会長=東京・大手町(桐山弘太撮影)
自民党の小泉進次郎厚生労働部会長=東京・大手町(桐山弘太撮影)

※この記事は、月刊「正論2月号」から転載しました。ご購入はこちらへ。

 「10年後の首相は」との問いに、真っ先に候補として挙がるのは自民党の小泉進次郎衆院議員だろう。37歳とまだ若いのにすでに当選4回。父親は小泉純一郎元首相でルックスもいい。発言にも歯切れがある。個人的には産経新聞ワシントン特派員時代、米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)の研究員だった小泉氏を知っているが、好青年との印象を持った。

 その小泉氏について、ある自民党のベテラン議員に聞いたところ、「あなたたち政治部記者はかつて船田元氏(65歳、当選12回)を持ち上げていたじゃないか」と語った。

 船田氏といえば、月刊誌『文藝春秋』(1996年新年号)に掲載された「現役政治部記者107人が選んだ21世紀のリーダーは誰か」のアンケートで、鳩山由紀夫(当時・新党さきがけ代表幹事)に次ぐ2位にランクした。祖父は船田中・元衆院議長と栃木県の名門の出であり、宮沢内閣では戦後史上最年少(当時39歳1カ月)で経済企画庁長官となり、「プリンス」と呼ばれた。そんな船田氏だが伸び悩み、いまではだれも総裁候補とはみていない。「小泉氏もいまはちやほやされているが、このままでは船田氏のようになりかねない」(同議員)というのだ。確かに、9月の自民党総裁選で投票直前になって石破茂元幹事長支持を表明したことは「政治センスが欠如している」(同)ともいえる。

 「史上最低の首相」とも酷評された鳩山氏といい、船田氏を「21世紀のリーダー」に挙げた政治部記者の眼力のなさは批判されても仕方がない。筆者も当時は政治部記者だったが、幸いにも文藝春秋から質問を受けなかった。かといって先を見通せたわけではない。時計の針をいまから約10年前に戻す。平成21(2009)年4月のことだった。ワシントンに安倍晋三氏(64歳、当選9回)が来訪した。参院選で大敗し、体調不良を理由に総辞職した安倍氏に対する現地の注目度は低かった。その安倍氏がワシントン市内で行った講演を聞いた米国人の友人は「安倍さん、元気になったね。再登板あるんじゃないの」と感想を述べた。正直、その時点では安倍氏が後に首相に返り咲くばかりでなく、31(2019)年秋には歴代首相最長記録に到達するほどになるとは、想像もしなかった。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ