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どうなる? 今年の日本の食をズバリ予測

手間暇かけてみそなど和の発酵食を手作りして楽しむ人が増えそうだ(クックパッド提供)
手間暇かけてみそなど和の発酵食を手作りして楽しむ人が増えそうだ(クックパッド提供)
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 平成30年は「サバ缶」、さて今年はどんな食べ物が話題を呼ぶのだろうか-。和食ブームが続く一方で、来年に東京五輪を控え、9月にはラグビーワールドカップ(W杯)も開幕することから訪日外国人観光客向けの食も注目されそうだ。さらに、10月の消費税増税で総菜や弁当のグルメ化が進む、という予測もある。

和の味育てる楽しみ

 「今年は、健康志向と和食の人気がさらに高まるのではないかと予想しています」

 料理レシピの検索・投稿サイトを運営する「クックパッド」編集部の植木優帆さんはこう話す。

 注目は“和の発酵食”。みそやぬか漬け、甘酒など日本古来の発酵食は健康や美容に役立つ食品として良さが見直されている。その流れから30、40代の女性を中心に、発酵食を家庭で手作りし、楽しむ人が増えると予測する。

 最近は、梅を使って家庭で梅酒や梅干しを作る「梅仕事」が初夏のイベントとして定着しつつある。時短で簡便な料理レシピが好まれる一方で、「時には手間と時間をかけて、作る過程を楽しみながら食と向き合う傾向も見られます」と植木さん。微生物の働きで“育てる”楽しさが味わえるのも自家製発酵食の魅力とか。

ハラルフードで注目

 注目食材には、「ヒヨコ豆」と根菜の「ビーツ」を挙げる。

 ヒヨコ豆はその名の通り、ヒヨコの頭に似た形の豆で、最近では輸入量が増加している。ペースト状にした「フムス」、コロッケに似た「ファラフェル」など、ヒヨコ豆を使った中東料理が静かなブームに。ラグビーW杯、東京五輪という世界的なイベントを控えて訪日客が増えるのを背景に、イスラム教徒の戒律に対応したハラルフードとしても話題を集めそうだ。

 ロシア料理の「ボルシチ」で知られるビーツは、ミネラルやビタミンCが豊富で、包丁を入れると中は赤紫色をしている。

 「何よりこの鮮やかな色が“SNS映え”すると人気です。大根の代替として使え、味にクセがないので、新しいレシピが生まれやすいと思います」(植木さん)

 30年に引き続き、SNS映えが食のトレンドのキーワードになるのは間違いなさそうだ。

 スイーツでは、表面がぎょっとするほど真っ黒に焦げた「バスクチーズケーキ」が注目株。「美食の街」で有名なスペイン・バスク地方のサンセバスチャンにある店が発祥で、30年に日本で専門店がオープンした。

 植木さんは、「実は焼き時間を長くすればいいだけなので、手作りするのも簡単。見た目は斬新ですが、濃厚なチーズと香ばしい焦げでキャラメルみたいな味わいです」と説明する。

とろける韓流グルメ

 健康志向に逆行するこんな韓国グルメもブームの兆しが。日本ではチーズタッカルビ、チーズドッグと、チーズを使った韓国グルメが相次いで大流行している。その次に来るといわれているのが、「パネチキン」だ。「パネ」はフランスパンの意味。トマトクリームソースがかかったフライドチキンを、フランスパンの器に入ったチーズにたっぷりと絡めて食べる高カロリーな一品。チーズがとろーんと伸びる姿が、競うようにSNSで発信されること請け合いだ。

 10月に実施される消費税率の引き上げは、食にも少なからず影響を及ぼすとみられる。

 まずは、増税直前の缶詰など長期保存が利く食品の買いだめ。30年にブレークしたサバ缶が、また品薄状態になってしまうかもしれない。

弁当のグルメ化が加速

 総菜や弁当といった中食(なかしょく)は軽減税率(8%据え置き)が適用されるのに伴いグルメ化するとの見方も。外食各社がテークアウト(持ち帰り)やデリバリー(宅配)サービスへの参入を強化するためだ。

 リクルートホールディングスが発表した、今年のトレンド予測で登場したのが「ポータグルメ」。

 「ポータブル(持ち運びできる)とグルメを合わせた造語です。中食の利便性、外食の高い満足度を併せ持つメニューや食べ方が提案され始めています」

 「ホットペッパーグルメ外食総研」の上席研究員、稲垣昌宏さんはこう説明する。

 景気の回復傾向や共働きの増加などで、消費者はコストより時間の価値を重視し、早く手軽に食べられる中食は売り上げを伸ばしている。軽減税率の適用を追い風に、さらなる成長が期待できるため、競争の厳しい外食企業が参入するケースが目立つ。

 ステーキ店チェーンの「いきなり!ステーキ」は、30年6月からデリバリーサービスを開始した。東京都内2店舗から、半年で約30店舗まで拡大。30、40代の肉食の男性をはじめ、小さな子供がいて外出が難しい家庭などにも利用が広がっているという。

 「調査を行ったところ、外食店のテークアウト、デリバリーを利用してみたいと回答した人は7割を超えています。安さより専門的な味など品質に期待がかかっています」と稲垣さん。外食と中食の垣根がなくなっていきそうだ。

 食はその年の経済や気象と密接に関係する。おいしい話題が多く上る穏やかな1年になりますように。(文化部 榊聡美)

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