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【プロ野球通信】北海道に新たな「ボールパーク」誕生へ 交通アクセスでは課題も

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プロ野球 日本ハムの新球場「北海道ボールパーク(仮称)」のイメージ画像 天然フィールドを実現する開閉式屋根 
プロ野球 日本ハムの新球場「北海道ボールパーク(仮称)」のイメージ画像 天然フィールドを実現する開閉式屋根 

 プロ野球日本ハムの新たな本拠となる新球場「北海道ボールパーク」(仮称)が、北海道北広島市で2023年に開業することになった。天然芝のグラウンドと開閉式の屋根を備える新球場は、プロ野球や米大リーグでも類を見ない、新時代のボールパークとして期待される。ただ、交通アクセスの面では不透明な部分もあり、クリアすべき課題は多い。

建設費は600億円

 今回の新球場建設には、ゼネコン大手の大林組のほか、米大リーグ・レンジャーズの新球場「グローブライフ・フィールド」などの建設を担当しているHKS社(米国)も参加する。収容人数は約3万5千人で、地下1階、地上4階の構造となり、2020年春に着工。23年からの本格稼働を予定している。建設費用は約600億円を見込む一大プロジェクトだ。

 2018年3月には、球団、親会社の日本ハム、大手広告代理店の電通がそれぞれ出資し、新球場の準備会社「北海道ボールパーク」(所在地・札幌市、福田要社長)を設立。同社の三谷仁志取締役は新球場の特徴について「周辺の環境に調和するために庭園を造るなど、高さを感じさせない仕組みを考えている」と説明する。

 新球場のデザインでひときわ目を引くのが、その独特の構造だ。中堅後方に設置予定の「グラスウォール」と呼ばれるガラス張りの壁は縦約70メートル、横約180メートルと巨大で、開放感を漂わせる。将来的には「グラスウォール」に大型ビジョンの設置も検討しているという。

 開閉式の屋根はソフトバンクの本拠であるヤフオクドーム(福岡市)も採用しているが「(開閉式の)屋根はシーズンの3分の1程度は開けているイメージになる。冬は屋根を閉めて、天然芝を“冬眠”させる」(三谷取締役)という。また、球場の天井部分は、北海道の家屋では多くみられる「切妻(きりつま)造(づくり)」の屋根をモチーフにするなど、地域の特性にも合わせた構造となっている。

新駅設置のめど立たず

 唯一無二の構造ともいえる新球場だが、開業までには課題もある。最大の懸案が、新球場までの交通アクセスだ。

 北海道ボールパークによると、収容人数約3万5千人に対し、駐車場のスペースは約4千台を想定。ナイターや週末の試合では、周辺道路の混雑などが懸念される。

 また、北広島市ではJR北海道に対し、球場付近に新駅の設置を要望しているものの、新球場開業予定である2023年までの設置のめどはたっていない。新駅の設置が開業までに間に合わない場合、新球場までの連絡バスの運行など、交通アクセスでの整備も必要になる。三谷取締役も「球場周辺に宿泊施設を作ることも考えている。スムーズに来場していただけるかを、今後も検証していきたい」と話す。

 「北海道のシンボルとなる空間を創造する」というのが、新球場のコンセプトでもある。北の大地の新たな名所となり得る周辺環境が、どのように整備されていくのかも注目される。(運動部 浅野英介)

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