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【酒呑み鉄子の世界鉄道旅】街全体が博物館。中世の街ニュルンベルクでドイツの鉄道の歴史に触れる

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 【酒呑み鉄子の世界鉄道旅 地酒を飲みまくるドイツ鉄道の旅(7)】ドイツの旅の締めくくりに、バイエルン州北部に位置する街ニュルンベルクを訪れた。ここは中世以来、ドイツの変遷と足並みを揃えてきた歴史都市で、1140年頃に皇帝コンラート3世によって建設が始まり、17世紀まで繰り返し拡張されてきたカイザーブルク城をはじめ、要塞に囲まれた「アルトシュタット」という旧市街や、ゴシック様式の装飾が美しいフラウエン教会など見どころが多い。

 しかし鉄道好きなら何を差し置いても外せないのが「ドイツ鉄道博物館」だ。課外授業に来ていた地元の子どもたちや、ドイツにもいる鉄ちゃんに混じって、展示物を楽しんだ。(写真・文/トラベルジャーナリスト 江藤詩文、取材協力:ドイツ観光局レイルヨーロッパ

1835年12月7日、ニュルンベルクーフュルト間を最初に走行した歴史的蒸気機関車「アドラー(イーグル)号」
1835年12月7日、ニュルンベルクーフュルト間を最初に走行した歴史的蒸気機関車「アドラー(イーグル)号」

 ドイツ鉄道の発祥地として知られるニュルンベルク。1835年、ドイツで初めての鉄道(ルートヴィヒ鉄道)が、ニュルンベルクーフュルト間に開通した。ドイツ鉄道博物館は、1899年(当時はバイエルン王立鉄道博物館)に創設された、ドイツで最も古い鉄道博物館だ。“蒸気機関車からICE(ドイツ版新幹線)”をコンセプトに、19世紀から現在に至るドイツの鉄道史を、年代ごとに区切って展示している。

 蒸気機関車からICEに至るまでの技術革新を解説するだけでなく、蒸気機関車からディーゼル機関車、最新の高速列車まで、19世紀と20世紀のものを中心にした車両の展示、子ども向けのコーナーまで見応え抜群だ。

ルートヴィヒ2世のお召し列車。ルートヴィヒ2世は、ノイシュバンシュタイン城を築いたことでも知られている
ルートヴィヒ2世のお召し列車。ルートヴィヒ2世は、ノイシュバンシュタイン城を築いたことでも知られている

 パネルの解説文はドイツ語だけだが、文章だけでなく、ドラマ仕立ての映像を座って見られるコーナーがあったり、鉄道にちなんだアートがあったりと、ドイツ語がわからなくても意外と楽しめる。運転士の気分を味わえる運転シュミレーターもあった。

 時代で区分された展示には、ナチスと鉄道の歴史に触れたコーナーもある。ドイツが、いまも過去ときちんと向き合っていることが感じられた。この博物館やニュルンベルクに限らず、ドイツではたびたびナチス関連の展示を見かけた。

1835年の鉄道開通当時の様子を描いた絵画。人々の服装など当時の文化・風習も興味深い
1835年の鉄道開通当時の様子を描いた絵画。人々の服装など当時の文化・風習も興味深い

 メイン棟とは別のエリアに、アウトドアの展示スペースがあり、車両のほか線路や信号機など、実際に使われていた本物も数多く展示されている。ここは“撮り鉄”にはたまらないスポット。大きな一眼レフと三脚を抱えたドイツ人男性グループが、何組も撮影に集中していた。それに加えて近ごろは、インスタ映えするとしてセルフィーを撮る女性も増えているらしい。

 余談だが、メインの展示とアウトドアの両方を見学するなら、時間に余裕を持ったほうがいい。私はスケジュールを調整して3時間を充てたが、すべてを見て回ることはできなかった。

2012年に増設されたアウトドアエリアの展示車両の一部
2012年に増設されたアウトドアエリアの展示車両の一部

 鉄道の発祥地であるニュルンベルクは、現在でも路面電車や地下鉄といった公共交通機関が発達している。「ドイツ鉄道博物館」自体は、中央駅から歩いて行ける便利な場所にあるが、せっかくならいろいろな乗り物に乗ってみたい。

 そんなときに便利なのがシティカード。ドイツでは、さまざまな都市に、個人旅行者が簡単に購入できるシティカードがある。有効期間内なら公共交通機関が無制限で乗り放題のほか、博物館や美術館の入場料が無料になったり、割引を受けられる。ちなみにこのカードがあれば、「ドイツ鉄道博物館」の入館料は無料だ。

ニュルンベルクカード。ニュルンベルクとフュルトで2日間有効
ニュルンベルクカード。ニュルンベルクとフュルトで2日間有効

 予想を上回る「ドイツ鉄道博物館」を満喫したおかげで、すっかり昼時を逃してしまった。ドイツの旅には、やっぱりソーセージとビールが欠かせない。ドイツでは、有名なミュンヘンの白ソーセージのように、それぞれ個性的なソーセージやビールが各地でつくられている。

 ニュルンベルクで有名なのは、ソーセージ「ニュルンベルク ロストブラートブルスト」と、ジンジャークッキー「レープクーヘン」。ニュルンベルクソーセージは、店ごとに秘伝のレシピがあるそうで、今回の店選びは外してしまった。まぁ、旅先ではそんなこともある。

 地元っ子によると、お気に入りの店を決めて、そこに通うとか。もし次に訪れる機会があれば、食べ比べて行きつけの店を選びたい。極上の一品を見つけたら、またここでみなさまにご報告します!

ニュルンベルクソーセージは、小ぶりなサイズでハーブやスパイスをふんだんに使い、炭火でパリッと焼き上げるのが特徴
ニュルンベルクソーセージは、小ぶりなサイズでハーブやスパイスをふんだんに使い、炭火でパリッと焼き上げるのが特徴

 2018年のレポートは、今回でおしまいです。ご愛読ありがとうございました。2019年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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