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【経済インサイド】オフィスビル市況好調、シェアオフィスとオープンイノベ拠点が牽引

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コスモスイニシアの「MID POINT 目黒不動前」=東京都品川区
コスモスイニシアの「MID POINT 目黒不動前」=東京都品川区

 オフィスビルの空室率が歴史的な低水準となっている。オフィス仲介大手の三鬼商事(東京都中央区)が13日発表した東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の11月末時点の空室率は1・98%と、月次データの残る平成14年1月以降で初めての1%台となったからだ。市況を支える要因が、シェアオフィスとオープンイノベーションの拠点の台頭だ。

 12年前後にIT関連の起業家が集まり「ビットバレー」と呼ばれていた渋谷。ネットバブルの崩壊や成長企業が他エリアに移転したことによって、一時期の勢いを失っていた。しかし、“大家”である東京急行電鉄などが進める大規模再開発を契機に、IT系企業の集積が再び始まっている。

 これに伴って力を入れているのが、大企業の経営資源などとベンチャーの事業アイデアを組み合わせ、ビジネスを生み出すオープンイノベーションの推進だ。その一環として31年秋に開業予定の「渋谷スクランブルスクエア(第1期)」に、産業交流施設「渋谷キューズ」を開設する。

 200人規模の人員を受け入れることができるイベントスペースなどで構成され、東大や早大などと連携するなどして、クリエーティブ人材の育成を目指す。

 三菱地所などが大手町ビル(千代田区)で運営するシェアオフィス「FINOLAB(フィノラボ)」には、金融とITを融合したフィンテック企業が名を連ねる。社内外の専門家による技術提携や大手企業の支援も充実、急成長を遂げる企業も少なくない。

 また、同ビルでは大規模リノベーション工事が進められており、改修後の目玉となる施設が「LAB(ラボ)ゾーン」。トヨタ自動車をはじめ大企業の先端技術関連の部署などをテナントとして誘致し、ベンチャーとの交流を促す。

 三井不動産は10分単位で利用でき、スマートフォンの専用アプリで社員の勤怠管理を簡単に行えるシェアオフィスを「ワークスタイリング」というブランドで展開。東京都心部などターミナル駅を中心に拠点数は30を超える。

 シェアオフィスの多様化も進んでいる。大和ハウス工業グループのコスモスイニシアが始めた「MID POINT(ミッドポイント)」シリーズは、住宅地に近い場所で展開。職住近接を求める層に対し、割安な価格でスペースを提供する。働き方改革の一環として職場に出勤せずインターネットを使い仕事をする「テレワーク」の普及も見込まれるため、今後も積極的に事業化する計画だ。

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