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【酒呑み鉄子の世界鉄道旅】飲食店なのに扉に鍵? ビーサンに砂? 旧東ドイツ的おもしろ過ぎる料理店

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 もう一軒、おもしろいことをやっているのが、旧東ドイツ圏だったライプツィヒにあるレストラン「Falco(ファルコ)」。ここは前出の「ノーブルハート&シュムツィヒ」とは対をなし、「せっかくものも人も自由に行き来するようになったのだから、西も東も関係なく、いい食材はどんどん持ってくる」がコンセプト。大西洋の魚介を中心に、東も西も関係なく、シェフのお眼鏡に適ったものを仕入れている。ただし、その調理法やプレゼンテーションは、かなりユニークだ。

真っ白いテーブルの上にうやうやしく置かれた「ファルコ」のお茶と小菓子。食後のシメがこれって、日本人の私としては価値観の違いを再認識することに
真っ白いテーブルの上にうやうやしく置かれた「ファルコ」のお茶と小菓子。食後のシメがこれって、日本人の私としては価値観の違いを再認識することに

カラフルなドクロや、電動で動きを止めない招き猫のおもちゃにも驚いたが、とどめはこちら。ビーチサンダルに、砂に見立てて細かく砕いたクラッカーと、トリュフチョコレートが乗っている。これ、若者向けの居酒屋じゃなくて、ミシュランの星をずっと維持している高級レストランですよ…。あぁ、びっくり。

ドイツの子どもには定番の駄菓子で、旧東側の子どもたちでも食べられたという懐かしい包み紙を砂浜のゴミに見立てたプレゼンテーション。料理が洗練されている分、見た目とのギャップが際立つ
ドイツの子どもには定番の駄菓子で、旧東側の子どもたちでも食べられたという懐かしい包み紙を砂浜のゴミに見立てたプレゼンテーション。料理が洗練されている分、見た目とのギャップが際立つ

シェフいわく、歴史を継承するレストランは、ヨーロッパにおいて大きな価値がある。では、失われた時代を持つ旧東ドイツ圏のレストランとして、未来に何を投げかけていくべきか。伝統を破壊する存在があってもよいのではないか。そう考えていまのスタイルを確立したそうだ。「音楽にたとえるとわかりやすいのですが、ヨーロッパには歴史あるクラシック音楽がある一方で、パンクロックを受け入れる土壌もある。自分がやっているのはパンクロックなのです」

 

 旧東的スピリットを持つ店同士、親しく交流しているという両店。“分断の時代を経なければ生まれなかった”という料理を味わいに、出かけてみてはいかがでしょうか。

真っ赤なパンツがトレードマークの「ファルコ」のシェフ、ピーターさん。ジョージ・クルーニーなどハリウッドスターもやって来る世界的な名店を造りあげ、旧東ドイツ圏の文化を発信している
真っ赤なパンツがトレードマークの「ファルコ」のシェフ、ピーターさん。ジョージ・クルーニーなどハリウッドスターもやって来る世界的な名店を造りあげ、旧東ドイツ圏の文化を発信している

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