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【木下隆之の試乗スケッチ】“先進技術の塊”アウディA8、デジタルとアナログの見事な融合

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上下に2枚並んだタッチスクリーン
上下に2枚並んだタッチスクリーン

◆若者じゃないと使いこなせない?

 インパネの上下のモニターは、文字入力までできるという。イグニシッョンをオフにしていれば、起動前のスマホと同じでほとんどブラックアウトされたスクリーンである。それがひとたび起動すれば、様々な情報が浮かび上がる。階層をめくっていくと、ほとんどの操作がそこで完結できるという。短時間のドライブでは,機能のわずかしか体験できなかったのはスマホで経験済みだ。これは若い者じゃないと使いこなせないだろうな、と諦めに似た気持ちになったのも事実。それほど現代的なのである。

メーター内にも12.3インチのモニターが組み込まれる
メーター内にも12.3インチのモニターが組み込まれる

 もちろん無機質なタッチスクリーンではなく、スワイプやスクロールでは微振動が指を刺激したり、点滅したり点灯することで作動を確認できるのだが、それすらも慣れが必要だろう。ドライバーが運転に支障をきたさないものかと不安になった。少なくとも慣れるまでは僕も、走行中の操作はするものではないぞと諦めた。

ドリンクはいかがですか?
ドリンクはいかがですか?

 A8はアウディのフラッグシップセダンである。全長5170mm×全幅1945mm×全高1470mmという堂々たる体躯である。少なくとも長さと幅は世界基準を超える。さらにはプラス130mmのロング仕様も用意されているというから、もはやショーファードリブンといってもいい。つまり、想定ユーザーはシニア層が予想されるはずなのに、ここまでいくか、なのだ。A8の想定顧客が弁護士や医師や、あるいは大会社の経営者なのだろうとするのは古い考えのかもしれない。ミレニアル世代の起業家がターゲットならば納得できる。どこまでも時代に先を急ぎたがるアウディらしいと思わず笑みがこぼれた。

アウディA8のインテリア
アウディA8のインテリア

◆乗り心地は魔法の絨毯

 ただし、そんなA8なのに、走りはアコースティックな味わいがある。ドアの閉まる感覚は分厚い木の扉を閉めるときのようにズドンと重厚感を伴うし、エアサスの味付けは魔法の絨毯のようにしっとりとしている。無機質な電気仕掛け一辺倒ではないのだ。

  試乗したV型8気筒4リッターターボは、どこまでも静かで心地よい。トルクが強烈だから、内燃機関のエンジンらしくグイグイとトルクを発生する。

アウディとしては初となる4輪操舵は、小回り性を狙っただけでなく、高速域でのスタビリティにも貢献してくれている。アナログにも徹底的に力を注いでいるのである。

 驚くほど電気仕掛けでありながら、基本の部分は金属とゴムにガソリンを注いで走っている感覚を残しているあたりが憎い。

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