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【木下隆之の試乗スケッチ】“先進技術の塊”アウディA8、デジタルとアナログの見事な融合

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アウディA8と木下さん。ジャケットが素敵です!
アウディA8と木下さん。ジャケットが素敵です!

 場所は東京・港区のホテルコンラッド東京だった。都内有数の高級ホテルを起点に新型アウディA8の国内試乗会が開催されていた。いつもとはどこかよそいきの気分で向かったのは、ホテルが超高級だっただけでなく、新型アウディA8への期待が高かったからに他ならない。

アウディA8
アウディA8

◆アッと驚かせるのが好き

 というのも、アウディはフラッグシップであるA8に、先進技術をたっぷりと余すことなく注ぐらしいぞという噂を耳にしていたからだ。アウディは「技術による先進」をキャッチフレーズに、常に時代を刺激する。”世界初”が大好きなようで、常にライバルに先んじようとする。アッと驚かせることが好きなのだ。

アウディA8
アウディA8

 次世代の環境ユニットがディーゼルエンジンだと世間が騒ぎ立てると、ル・マン24時間にディーゼルを投入、連勝に次ぐ連勝を重ねて技術をアピールしたし、独自のレーザービームライトを装着し、夜間の走行で優位性を披露したりもした。

 自動運転が叫ばれれば、条件付き運転自動化であるレベル3を量産車で初めて採用してみせる。そもそもAWDシステムの公道走行を確立したのはアウディクワトロだ。常に時代の先を急ぎたくなるのが、アウディという会社に脈々と流れている思想なのだ。

アウディA8
アウディA8

 となれば新型A8も何かやってくるに違いないと期待したくなるのも道理。実際にコンラッド東京からスタートした新型A8は、驚くような近未来感を僕に見せつけたのである。

 コクピットに座り、ハッとしたのはやはり、タッチスクリーン式のインターフェイスである。カーナビゲションがあるその位置のモニターは10.1インチ、その下に8.6インチのロアモニターが備わる。ドライバーが正対するメーター内にも、12.3インチのモニターが組み込まれるという周到さだ。

 いつかどこかがやるぞやるぞと身構えていたが、やはり先に攻めたのはアウディだったというわけだ。レクサスもBMWもタッチスクリーン化は進めているが、ここまで大胆に徹底してタッチスクリーン化したのは初めてだ。「ほらね、アウディらしいね」。

 なれぬ操作にアタフタしながら、ついついほくそ笑んでしまった。

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