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【経済インサイド】大塚家具「立川」撤退 ニトリ、イケア…市場激変で経営不振

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ニトリと大塚家具のロゴがそれぞれ掲げられた立川高島屋S.C.の玄関=11月16日、東京都立川市(柳原一哉撮影)
ニトリと大塚家具のロゴがそれぞれ掲げられた立川高島屋S.C.の玄関=11月16日、東京都立川市(柳原一哉撮影)

 経営再建中の大塚家具が立川ショールーム(東京都立川市)を年内で閉鎖する。立川は家具店がひしめき、生き残りをかけて互いにしのぎを削る激戦区。激しい競争の末に大塚家具が撤退しニトリなどが生き残る構図は、家具市場の変遷と今を映し出す鏡といえる。一連の動きから背景に迫った。

 ■大塚家具「立川」閉店

 大塚家具の立川ショールームは、JR中央本線立川駅にほど近いショッピングセンター「立川高島屋S.C.」内に平成23年に開業した。ブランド力の高い百貨店、高島屋主体の施設内でもあり、高級家具に強い大塚家具の新店への期待は小さくなかった。

 しかし、販売不振もあって29年10月に7・8階の2フロアから7階のみの1フロアに半減。さらに今年12月31日ですべて閉鎖されることになった。

 同ショールームでは年末まで閉店セールを実施。平日はいつも人影もまばらな店内も赤札を見定めようと来店客が引きも切らず、皮肉なにぎわいを見せている。

 ■激戦区で「敗退」

 JR立川駅周辺は家具店がひしめく激戦区でもある。

 駅近の立川高島屋S.C.では大塚家具が減床した直後の29年11月、ニトリが4、5階部分に入居。両社が同じ建物の上と下とで激しい火花を散らしてきた。

 同駅から徒歩15分の場所には、巨大倉庫のようなイケア立川(約2万3千平方メートル)が26年から営業。近隣の「ららぽーと立川立飛」でもアクタスや良品計画の「無印良品」が店を構え、家具販売のメーンプレーヤーがしのぎを削るエリアとなっている。

 大塚家具は今回の閉店を「店舗網再編の一環」と説明する。ただ、有数の激戦区という事情を踏まえれば、「競合に競り負けた、事実上の敗退と解釈するのが自然」(業界関係者)との見方も出される。

 そもそも大塚家具は深刻な販売不振により経営再建途上にある。

 今年9月までの店舗売上高(全店ベース)は14カ月連続で前年割れだ。10、11月は「在庫一掃セール」によりプラスに転じたものの、セール終了後に再び前年割れする可能性がある。30年12月期の通期業績は3年連続で最終赤字が予想される。

 経営再建のため店舗の規模縮小や閉店により賃料などの固定費削減を急いでおり、立川の閉店もその戦略に位置づけられている。

 ■SPA躍進、市場激変

 大塚家具の不振の原因は「お家騒動」によりブランドイメージが悪化したこともあるが、市場の激変が大きく影響している面は見過ごせない。

 家具市場規模はバブル景気に沸いた3年の約6兆円から近年は3兆円台で推移。新設住宅着工戸数の減少とともに、内需が半減した形だ。

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