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【昭和天皇の87年】日本経済を救った不屈の男 高橋是清の非常政策

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 3度目の蔵相就任を懇請されたとき、高橋はすでに政界を引退して閑雲野鶴(かんうんやかく)の生活を送っていた。だが、国家の危機に安穏としてはいられない。高橋は俄然、老骨にむち打った。

× × ×

 明日にも有効な対策をとらなければ、猛烈な取り付け騒ぎが暴動に発展し、過半の銀行が破綻するだろうといわれた状況下だ。4月20日に皇居で新任式を終えた高橋は、直ちに行動を開始する。全国の銀行に22~23日を一斉休業するよう要請し、その直後から3週間のモラトリアム(※4)を実施する緊急勅令案を上奏、裁可された。平日のモラトリアムは経済活動に与える影響が大きく、世界的にもほとんど類例がないが、高橋は断行した。

 また、取り付け騒ぎで各銀行保有の紙幣が枯渇し、日銀による印刷も間に合わないと知るや、片面白紙の200円札を大量に刷らせた。それを各銀行の店頭に山と積み、預金者を安心させようというのである。

 こうした非常措置により、パニック状態は瞬く間に沈静化した。ダルマの高橋は、転んだ金融市場を見事に起き上がらせたのである。

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