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【関西の力】長寿と健康(2)脳も街も活性化…堺市「コッカラ体操」 大阪市も阪大「血管美人」

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コッカラ体操発表会の様子(弘原海剛教授提供)
コッカラ体操発表会の様子(弘原海剛教授提供)

 堺市役所の一室。ラジカセから流れる「オクラホマミキサー」や「三百六十五歩のマーチ」といった曲のメロディーに合わせ、老若男女約30人が軽快に手足を動かしていく。膝タッチや肩タッチ、グーパー体操など簡単な動作の組み合わせだが、テンポが速くなるにつれ、動きの順番を間違える人が増え、笑い声に包まれる。堺市が取り組んでいる介護予防体操「堺コッカラ体操」のリーダー養成講座の一幕だ。

「ココロ」と「カラダ」の造語

 「コッカラ」はココロとカラダを合わせた造語。堺市発祥で「ここから始める」という意味も込め、大阪弁の響きを取り入れて名付けた。堺市と関西大学の地域連携事業として平成26(2014)年に開発し、市内7カ所の老人福祉センターなどで定期的に実施。リーダー養成講座を卒業した60人以上がボランティアとして指導に当たっている。

 堺市健康福祉局の担当者で理学療法士の多賀井(たがい)真紀さんは「当初はボールを使った体操や、ゴムチューブを使った筋力トレーニングも考えていた」と振り返る。だが、ただ体を動かすだけでは、長続きしない。そんなとき、関西大学人間健康学部の弘原海(わだづみ)剛教授が提唱する体操に出合った。

「達成感を得られる…ぐらいの難易度」

 最大の特徴は「頭を使う」点。「簡単だけど、ややこしい」がテーマ。一つ一つの動作は簡単でも、曲によってテンポが変わり、動きの順番を変えることでバリエーションが無限に広がる。弘原海教授は「簡単すぎると、脳に負荷がかからない。達成感を得られるぐらいの難易度であることが重要」と話す。体操中の脳の血流量を測定して検証を行った結果、脳の高次機能を担う背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)や前頭極(ぜんとうきょく)が活性化することが明らかになり、高齢者の認知症予防に効果的であることが分かった。

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