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映画「レディ in ホワイト」吉本実憂 主人公とともに成長

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映画「レディ in ホワイト」で主演を務める女優の吉本実憂(酒巻俊介撮影)
映画「レディ in ホワイト」で主演を務める女優の吉本実憂(酒巻俊介撮影)

 優良企業のはずが就職してみたら、パワハラが横行するとんでもない会社だった…。公開中の「レディ in ホワイト」(大塚祐吉監督、公開中)で主演を務めた吉本実憂(21)は、主人公のがんばりと役者としての自分の成長を重ねて撮影にあたった。

嫌な予感

 映画はパワハラやブラック企業など昨今の働く現場が抱える問題を取り入れながら、基本的には持ち前のパワーとお嬢さん育ちであるがゆえにちょっとずれたピントを武器に、吉本演じる新入社員の如月彩花が成長するコメディーだ。

 実は脚本に初めて目を通した際、「これは大変なことになった。うまく演じることができるかなあ…」と不安がよぎった。

 彩花の上司(波岡一喜)は、日常的に同僚の前で部下を面罵し、怒りにまかせて手にしたコーヒーを浴びせかけたり、自分の弁当を買いに行かせたりする。

 大塚監督とは、内野聖陽主演の「罪の余白」(平成27年)以来2度目の顔合わせだが、吉本にとっては大塚監督こそ、まさに“怖くて苦手な上司”なのだった。

 「罪の余白」は17歳のときの作品で、同級生をいじめて自殺に追いやる陰湿な女子高生を演じたが、「なかなか意地悪な人間になりきれず、ふとした瞬間に素の自分が出てしまった」と演技に悩んだ。

 大塚監督から、「役が乗り移るぐらい振り切った演技をしろ。演技ができないと映画が成立しない」と散々注意を受けた。

 大塚監督は「どうにか演技を形にしてもらった」恩人だが、怖さが先に立つ“苦手な上司”なのだ。

 嫌な予感は的中した。

監督からのメモ

 そんな以前の記憶から、撮影開始当初は、「まるで主人公の苦しみを追体験するような気分に陥り、撮影当初はまったく役に入っていけない、どんよりとした状態が続いた」と振り返る。

 映画はコメディーだ。彩花は、持ち前のガッツで一歩も引かず、逆に上司を追い込んでいく。わがままなお嬢様育ちゆえに不遜な態度で、漫画っぽい毒を帯びたキャラクターでもある。上司に向かって指を指し、小ばかにしたような表情で話すシーンは印象的だ。

 が、萎縮して、そんな演技ができるはずもなかった。すると見かねた大塚監督が、演技に必要な演出事項を箇条書きにしたメモを手渡してくれた。最も印象的だったのは「周囲の人間がどう見ているのかなんて一切気にするな」という言葉だった。

 「普段の私からは想像もつかないような、“突き抜けた”演技を期待しているのかも。前回と同じような失敗を繰り返してはならない」と奮い立った。

実憂と彩花

 実は今回は、上司を演じる俳優の波岡にも萎縮していた。事前に「波岡さんは負けん気が強く、共演者を皆自分のライバルとみなし、人を寄せ付けないオーラを発している」と聞いていたのだ。「実際、怖かったし、ちょっと“びびり”ました」と告白。

 しかし、監督のメモもあり、出した結論は「当たって砕けろ」だった。ここに至って、役の彩花と“一体”になったといっていい。「女優として大きく成長したい」と自分に何度も言い聞かせた。「波岡さんは、真剣勝負の演技に対して、真剣に返してくれた」と声を弾ませる。

 撮影終了後、大塚監督は「お前はどこか陰のある女だった。彩花をこれだけ明るい女にするのは大変だったぞ」という独特な言い回しで合格点をくれた。

 「大塚監督は私の中にこびり付いた仕事に対する甘さを引きはがしてくれた」と感謝の気持ちを口にする。

 21歳。この作品の撮影を通じ、社会に出て上司と部下の関係になっている同世代に思いをはせるようになった。「上司の要求が理不尽なものか建設的な意見かを見極めるためにも、観察眼を養うことが重要になりそうですね」(文化部 高橋天地)

 吉本実憂(よしもと・みゆ) 平成8年12月28日、福岡県北九州市生まれ。女優。歌手。24年、第13回全日本国民的美少女コンテストでグランプリを受賞。26年、テレビドラマ「獣医さん、事件ですよ」で女優デビュー。主な映画の出演作は「罪の余白」など。

 ストーリー 社長令嬢でわがまま放題に育てられた彩花(吉本実憂)は就職先で、理不尽な要求を繰り返す上司(波岡一喜)に出会う。上司は腹立ち紛れにコーヒーをかけるなど、彩花は屈辱の日々を送る。そんなある日、彩花の度胸の良さを買った別の上司が、社の命運を左右するプロジェクトの責任者に彩花を抜擢(ばってき)し…。

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