PR

ニュース プレミアム

【プロジェクト最前線】小林製薬「のどぬ~る」 ヨウ素にこだわり殺菌力追求 

Messenger
のどぬ~るを開発した小林製薬の田士陽介さん(左)と野崎学さん
のどぬ~るを開発した小林製薬の田士陽介さん(左)と野崎学さん

 今年、発売30周年を迎えた小林製薬ののど治療薬「のどぬ~る」。歴代の開発陣は「風邪の始まりを家庭でブロックしたい」という思いで、病院での治療に使われている殺菌力の高いヨウ素にこだわってきた。今秋には、スプレーのノズルの長さを従来製品より5ミリ伸ばすなどしてリニューアルし、さらなる歴史を刻もうとしている。

 昭和63年10月にのどぬ~るが発売されるまでは、自分ののどを殺菌できる家庭用薬品はほとんどなかった。風邪で病院を訪れると、綿棒を使ってヨウ素が配合された複方ヨード・グリセリン(ルゴール液)をのどに塗る治療が行われていた。小林製薬は「体調の悪い中、混雑する病院に行かなくても、自宅で治療できないか」と考え、のどぬ~るの誕生につながった。

 のど治療の大衆薬の中で、現在、ヨウ素を使っているのはのどぬ~るだけ。ヨウ素は光を浴びると効果が落ちて保管が難しいなど、家庭用薬品として扱いにくいからだ。

 しかし、開発担当者は「お客さまは病院と同じ水準の治療がしたいと思っている」(マーケティング部の田土(たつち)陽介ブランドマネージャー)と考え、ヨウ素の「薬効感」と「すっきりした使用感」の両立を目指してきた。例えば、薬効を家庭でも維持できるような遮光ガラス容器を開発。ヨウ素との相性が良くないとされたメントール成分を配合した清涼感の実現や、薬液をのどに直接噴射するために長いノズルが特長のスプレー方式を採用するなどしてきた。

 今秋に実施した刷新の理由も、「(従来製品は)9割ぐらいのお客さまに満足いただいているが、『もう少し患部にしっかり当てたい』という不満の声があった」(田土さん)からだ。

 従来製品のノズルは、口腔(こうこう)内に入る部分の長さを43ミリに設計していた。大人から子供までがのどの奥を突くことなく、患部に命中させやすい長さと考えていた。

 ところが、マーケティングや研究開発など5人で構成されるブランドチームは、「スプレーを押すときに手ぶれを起こしてうまく当たらない」という消費者の声に着目。発売30周年に合わせて改善しようと考えた。ノズル部分だけでも約40種類を試作し、社内モニターに実際に使ってもらって意見を募った。その結果、「ノズルの長さが51ミリ以上だと、誤ってのどに当たる可能性がある。安全に利用できるぎりぎりの長さとして48ミリに決めた」(研究開発部洋薬開発グループの野崎学係長)。また、手ぶれが起きないようにノズル部分に回転防止機能を追加したほか、誤飲防止のためにノズルとキャップの色を変更した。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ