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自転車「聖地」先駆けは沖縄 30年育てたスポーツ観光

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環境がぴったり

 本土からツール・ド・おきなわへ参加するには、航空運賃がかかるうえ、自転車を空輸する手間や料金も要するため、マラソン大会などに比べてハードルが高い。それでも参加者が増え続けている要因について、大会実行委員長の森兵次・沖縄県サイクリング協会会長は、「沖縄の自然や環境がサイクリングにぴったりであることに尽きる」と話す。

 レースのコースには平坦路も、ゆるやかな起伏も、厳しいコーナーや山間地も含まれる。森さんは「持久力と作戦の両方が必要。山上りだけ強い人や、平坦路でスピードを出せるだけの人が勝つわけでないのが面白い」と分析する。

「ツール・ド・おきなわ」のサイクリング部門。厳しい坂道は挑戦のしがいがある (撮影・産経デジタル Cyclist)
「ツール・ド・おきなわ」のサイクリング部門。厳しい坂道は挑戦のしがいがある (撮影・産経デジタル Cyclist)

 森さんは1989(平成元)年に開かれたツール・ド・おきなわの第1回大会から運営に携わってきた。大会が始まったきっかけは、87年に国体を開催した際、レガシー(遺産)を残そうと議論されたことだった。当時、沖縄県北部の人口流出が問題化したため、県北部が舞台に選ばれた。

 「最初から200キロもの交通封鎖が成功したのは、国体運営の経験があったおかげ。パトカーで視察したりと、警察との意思疎通もうまくいった」と振り返る。行政や警察を含め、県内の幅広い協力体制を築けたからこそ、最大級のサイクリングイベントを発展させることができた。

憧れの地

 ロードバイクは10年以上前から愛好者が増え、瀬戸内海を橋で結ぶ「しまなみ海道」、琵琶湖を一周する「びわイチ」など本格的なサイクリングコースに人気が集まっている。愛媛、広島、滋賀、埼玉、栃木、茨城などの県が自転車による観光振興を本格化。サイクリングコースの整備、マップ作成、サイクリストを歓迎する飲食店や宿泊施設の紹介などを競っている。

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