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【オトナの外来】日本は世界的にも自殺が多い

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アイドルの所属事務所を提訴した会見で涙を見せる遺族=東京都千代田区(川口良介撮影)
アイドルの所属事務所を提訴した会見で涙を見せる遺族=東京都千代田区(川口良介撮影)

 最近、愛媛県のご当地アイドルが過酷な労働条件で自殺に追い込まれて、遺族が損害賠償請求訴訟を起こしました。自殺は平成10(1998)年までは2万人台だったのですが、その年に急に3万人を突破して大きな社会問題となりました。政府はこれを重く見て、自殺対策基本法を制定し、各方面の専門家と行政が対策に着手しました。

 私も内科医の立場から、精神科との連携を密にするための「一般医-精神科医ネットワーク」(通称G/Pネットワーク)を立ち上げて活動を始めました。対策が功を奏したのか、最近では自殺者が2万人台まで減少しましたが、まだ日本は世界的に見て自殺者の多い国です。

 自殺者の3分の2は男性で、特に中高年男性の自殺が際立っていましたが、最近では若者の自殺者も増えてきてその対策が急務と言われています。タレントの松本人志さんが先日、このアイドルの自殺について「死んだら負けや!」とのコメントを発表して話題になりました。

 自殺の背景には、過重労働やいじめなどの社会問題のほかに、育児や介護のような家族内のストレスも大きく関係しています。そして、その原因から精神的にまいってしまってうつ状態となり、次第に追い込まれて生きていくのがつらく感じるようになります。

 特に家庭の問題は深刻です。子育てに関して疲れ果てた母親の自殺や心中事件が社会問題になっています。介護に関しても、殺人や心中事件が後を絶ちません。家庭のストレスの場合は、容易には育児や介護のストレスから逃げ出せないことが大きな問題です。

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