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【プロ野球通信】甲斐拓也が日本シリーズMVP 「育成の星」が明かす工藤監督の指導力

育成からはい上がったソフトバンクの甲斐(左)。日本シリーズでは広島の盗塁を6度阻止し、MVPに輝いた=マツダスタジアム(矢島康弘撮影)
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 ソフトバンクの2年連続の日本一で幕を閉じた日本シリーズ。最高殊勲選手(MVP)に選ばれたのはシリーズを通じて6度、広島の盗塁を阻止した甲斐拓也捕手(26)だった。打率.143、打点0とバットは振るわなかったが、鉄砲肩というたぐいまれな能力で栄誉に輝いた。

 甲斐が注目されたもう一つの理由が、育成出身初のMVPという点だ。大分・楊志館高から2011年に育成ドラフト6位で入団した甲斐は、豊富な練習量と負けん気で13年オフに支配下契約を勝ち取った。17年にレギュラーの座をつかむと、同年オフに日本代表に選ばれるなど球界を代表する捕手に飛躍を遂げた。

 日本シリーズではその高い守備力を存分に見せつけ、「育成のころからここ(肩力)でアピールするんだという気持ちでやってきた。このような素晴らしい舞台でこういう結果を出せて本当に良かった」とうなずいた。今シリーズを振り返った工藤監督は「『甲斐キャノン』といわれている素晴らしいレーザービームで刺したのが印象に残っている」と称えた。

 支配下選手(上限70人)とは別に、各球団が育成選手を保有できる「育成選手制度」は05年に始まった。選手枠を拡大し、若手の発掘や育成につなげるのが狙いだ。当時は社会人野球の衰退が指摘され、選手の受け皿としての役目を期待しての導入でもあった。

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