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【関西の力】食・生かす(1)サントリー『伊右衛門』秘話 京の茶の老舗、200年の暖簾かけ決断

 京都にあるお茶の老舗が「伝統と革新」をキーワードに、日本茶のおいしさを発信し続けている。江戸幕府老中の松平定信による寛政の改革が行われていた1790(寛政2)年、現在の京都府木津川市で福井伊右衛門が創業した「福寿園」。大手清涼飲料メーカー「サントリー」とタッグを組んで世に送り出したペットボトルの緑茶飲料「伊右衛門」は幅広い世代に日本茶を浸透させるヒット商品となった。

伊右衛門ができるまで
伊右衛門ができるまで
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20種以上ブレンド

 京都府木津川市の福寿園の研究施設。一室に集まった研究員たちは真剣なまなざしで、スプーンで液体をすすっていた。口に運んでいたのは茶葉3グラムに熱湯200ミリリットルを注いで5分間抽出したお茶。「官能審査」と呼ばれる作業で、複数の産地から取り寄せた茶葉の香りや味などをさまざまな感覚で確かめているのだ。

 同社がサントリーと組んで展開する「伊右衛門」の開発の一コマだ。茶葉は同じ生産地でも天候などにより色合いや味が異なる。ブレンドは品質を一定に保つ要となる技術で、「伊右衛門」には20種類以上の茶葉を使用。組み合わせは千通りにもなり、季節ごとに伊右衛門にふさわしい「黄金の割合」を探し出す。

 茶葉のプロと大手メーカーによって生み出された製品は平成16(2004)年の発売以降、女優の宮沢りえさん、俳優の本木雅弘さんを起用したCMでも話題を集め、売り上げを伸ばし続けている。

 平成28(2016)年のペットボトル入り緑茶飲料では後発ながら、1位の「お~いお茶」に次ぐ売り上げ2位。今年の出荷数は、前年比3%増の5680万ケースを達成する見通しという。

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