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【赤字のお仕事】「おたく」時を経て変わる言葉の印象

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 5月のYouTube登場以来、いまや再生回数が1億を超えて「今年を代表する一曲」となった7人組ダンスユニットDA PUMPの「U.S.A.」。日本国内のヒット曲を示す指標の一つ、ビルボードジャパンHOT100の3日発表分によると動画再生数が前週まで19週連続1位だったという。今年で結成21周年、今のメンバー構成になって10年。そう、苦節10年というやつだ。それが突然の再ブレイク。何があったのか。

 ボーカルのISSAの歌唱力、キャッチーで耳に残る楽曲、一目見れば誰もがまねをしたくなる特徴的な振り付け。それに加え、「ハロヲタ」の存在があったといわれる。先行公開されたCDジャケットが「ダサい」とか、いきなり地球に目を向ける歌詞など全体を覆うイメージが女性アイドルグループを擁する「ハロー!プロジェクト」っぽいと徐々に話題になり、いわゆるこのファンである「ハロヲタ」が真っ先に飛びついて、いい意味でそれを面白がり乗っかったという経緯がある。

 具体的にはコールと呼ばれる、簡単に言えば昭和のアイドル親衛隊(ファン)がやっていた曲を盛り上げる合いの手のようなものを「U.S.A.」用に作ったのだ。動画がアップされるとSNSを駆使して有志ハロヲタがDA PUMPのファンが曲に参加できるという、「U.S.A.」を全くの別物に仕上げていく。これによってアーティストとファンの一体感が生まれ、聴いた誰もが楽しめる楽曲になった。「ボーカルのじゃまにならないようにする」「仮にヒットしてもそれは俺たちの力ではない」など最初からヲタ同士が示し合わせており、DA PUMPファンと、「U.S.A.」という曲に対するリスペクトを忘れないなど、いい関係が出来上がったその結晶が動画再生1億回に寄与したといえる。

 ところでこの「○○ヲタ」という言い方。特定の趣味の愛好者や、「○○ファン」といったものと同義だ。ブリタニカ国際大百科事典に「コラムニストの中森明夫が 1983年に『漫画ブリッコ』誌に連載した『「おたく」の研究』で紹介された」とある。「ヲタ」とは「おたく」の派生であり、二人称としてあなたの代わりに呼びかける時に使った「お宅」から来ている。知恵蔵の解説には「趣味に精通した人を指す使い方のほうが、現在では、むしろ多く見られる」とあって、これは決して悪い言い方ではない。だが、広辞苑など多くはこの解釈を良くない意味で載せており、実際でも当初は批判的な意味合いを込めて使われ、「おたく」と言われることにいい印象を持たれることはなかった。いわゆる一般人とは違う「変わった人」という使い方をされていた記憶がある。

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