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【ダニーの棋食徒然】差し入れの果物や菓子で祝祭気分

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 現代の将棋界では、地方で行われるタイトル戦の検討にお邪魔するときや、将棋連盟でのさまざまな棋戦の検討、またイベントなどの折には差し入れが付き物となった。

 その発端は、関西奨励会元幹事である畠山鎮(まもる)七段がよく夜まで対局を検討する奨励会員たちに間食を差し入れていたことだろう。午後十時を回っても検討室で当日行われている将棋を研究する若手棋士や奨励会員は、その差し入れに目を輝かせかぶりついていたものである。それをニコニコしながら眺める畠山七段の姿を見て、いつしか私も差し入れを食べる側から差し入れる側の常連となった。その後も地方出張のお土産などを差し入れる棋士は増え、今では関西将棋会館の検討室にはお菓子がある日の方が多いほどとなっている。

 一口に差し入れといってもいろいろな種類がある。和菓子、洋菓子、果物、飲み物、そしてサンドイッチやおにぎりなどの軽食まで幅広い。

 その中でも一番喜ばれるものはやはり季節に沿った菓子や果物のように感じる。バレンタインのチョコレートや、ひな祭りの桜餅、ホワイトデーのクッキーやギモーヴ(マシュマロ)、こどもの日の柏餅、ハロウィーンのカボチャのお菓子、クリスマスのショートケーキなどは定番といえるだろう。

 棋士は若いころはお祭り行事にはあまり縁が無いものだが、こういったお菓子を食べることでほんの少しだけ世の中の祝祭気分を味わうことができた。その他にも例えば秋の栗、冬の柿などが主軸となるスイーツは、それそのものの美味(おい)しさとともに、自身が今どのような季節を生きているかということを改めて思い知らせてくれるものである。

 皆さんにとって大切な、頑張っている方への季節の美味しい差し入れ、いかがでしょうか?   (将棋棋士 糸谷哲郎八段)

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