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【EXPO’70秘話 太陽工業の挑戦(下)】1万平方メートルの屋根膜 アメリカ館

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 社内から約50人の応援とレッカー車なども駆使して基点から畳み込んでいき、2昼夜連続の末にようやく巨大な“風呂敷”全体を畳み終えることに成功した。 パビリオン内は未見

 万博会場の現場では基点を所定の位置に据えてから展開し、膜をたぐっては反転し、引っ張る―の繰り返しで広げていったという。しかし、設営中に雨にも見舞われ、水がたまった部分は重くなってしまうため、手作業やポンプなどでかき出していった。ようやく膜とケーブルの結合も終わり、空気を注入していくと約1時間半で巨大な楕円形のドーム屋根が全容を現した。

 しかし、薮野さん自身はこのアメリカ館も冨士グループ・パビリオンも含め、いずれの膜面構造物のパビリオンの設営作業に立ち会っておらず、完成は電話で連絡を受けた社員からのメモで知ったという。「次々と他の膜面構造物にも取りかからねばならず、現場で、ちゃんと設営できて当たり前だった」からだ。

 こうして、万博会場に大小さまざまな1216もの「テントの花を咲かせる」との能村龍太郎(のうむら・りょうたろう)社長(当時)の熱意を実らせた太陽工業。ただ、薮野さんは会期中もメンテナンスのためにパビリオンの外観などを点検して回ったものの、内部の展示はどこも見ないままに終わったという。

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