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京都の伝統高から消えた手作り食堂 コンビニに賛否

京都府立鴨沂高校の食堂で生徒の食事をつくる前川博基さん=平成29年11月、京都市上京区(卒業生提供)
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 老朽化に伴って建て替えられた京都の伝統校、府立鴨沂(おうき)高校(京都市上京区)から今夏、47年間続いた名物食堂が姿を消した。存続を求める保護者や卒業生らが署名を集めたが、かなわなかった。2学期から使用されている新校舎にも食事スペースはあるが調理場はなく、代わりにコンビニエンスストアが入った。少子化による生徒数の減少や学校運営の見直しで、府内の他の公立高校でも、調理場のある従来型の食堂の廃止が相次ぐ。「作り手が見える食堂を残してほしかった」と名残を惜しむ声は根強い。(南里咲)

手作りのメニュー

 明治5年に日本で最初の公立女学校として開校した「新英学校および女紅場(にょこうば)」を前身とする同校。その伝統校で長年、食堂を切り盛りしていたのは前川博基さん(66)、経子(きょうこ)さん(63)夫妻だ。昭和46年に父が始めた食堂を、9年後に博基さんが引き継いだ。

 冷凍食品をなるべく使わない手作りのメニューが夫婦の自慢だった。生徒の名前だけでなく食べ物の好き嫌いまで覚え、運動部の試合があると聞けば、応援にも駆けつけた。

 夫妻の仕事開始は生徒の登校よりも早い午前7時半。定時制の生徒数が多かった頃は、午後11時まで働いたこともあった。

 38年にわたって生徒の成長を間近で見守り続けてきた「おっちゃん」と「おばちゃん」に、ときには生徒からの悩み相談も舞い込んだ。

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