PR

ニュース プレミアム

【映画深層】草刈正雄主演「体操しようよ」が挑む伝統のホームドラマ

Messenger

想像を超えた瞬間

 映画への欲求が高まるばかりで、大学卒業後はNPO法人の映画美学校に入学。その最終年度に知り合った瀬々敬久(ぜぜ・たかひさ)監督から「お前は自主映画でやるよりも、商業映画の現場をやってから監督になった方がいい」と言われ、瀬々監督ら一線級の監督について助監督を務めた。

 「助監督を経由しなくても監督になれる時代だったが、映画美学校では落ちこぼれだったし、助監督も一つの道かなと思った。何よりも映画にかかわってお金がもらえるなんていいなと思いつつ、実際にやり始めたらこんなにつらい仕事はなかったですね」

 毎回やめようと思いながら徐々に助監督の面白さを見いだしていったが、それでも監督をしてみたいという思いは消えなかった。平成27年、30代半ばを過ぎて初の長編「ディアーディアー」を監督。モントリオール世界映画祭に出品されるなど高い評価を受け、今や映画だけでなく、配信ドラマやウェブ作品、さらには東京都品川区の映画館キネカ大森の先付け映像(上映前に流れる映画会社のロゴ、マナー厳守を訴えたりする短い映像)「もぎりさん」と、幅広く活躍する存在となった。

 「正直に言うと、毎回、これが最後じゃないかという不安はある」と口にするが、今後も映画にはこだわりたいと思っている。

 「もちろんうまくいかないこともあるが、うまくいったときの自分の想像を超えていく瞬間みたいなものを、映画の現場では感じることが多い。それが映画をやっている醍醐(だいご)味なのかなと思いますね」(文化部 藤井克郎)

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ