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【映画深層】草刈正雄主演「体操しようよ」が挑む伝統のホームドラマ

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老後は老後で大変だ

 主人公は、草刈正雄演じる佐野道太郎、60歳。早くに妻を亡くし、一人娘の弓子(木村文乃)に支えられて会社を無遅刻無欠勤で勤め上げたが、定年退職したとたん、娘から「今日からはお父さんが主夫」と突き放される。家事などしたことがない道太郎にとって、未知の生活が始まった。

 この第2の人生に大きな影響を与えるのがラジオ体操だ。地域のラジオ体操会で明るく声をかけてきたのぞみ(和久井映見)の憂いのある姿をのぞき見た道太郎は、彼女への興味からラジオ体操会に足しげく通うようになる。

 「このお話をいただいたときには、草刈さんとラジオ体操は決まっていた。草刈さんは二枚目でかっこいいスターという印象があったし、その草刈さんが情けないおやじを演じ、かつ体操をしているというところで、これはもう一つの映画になるのかなと思った」と菊地監督は振り返る。

 道太郎に重ね合わせたのは、68歳になる自身の父親の姿だった。銀行を辞めた直後は悠々自適の暮らしぶりだったが、両親と同居する祖母は90歳を超えて介護を必要とし、近所に住む妹の子供たちは毎日のように遊びにくる。離れて暮らす菊地監督の目にも、老後は老後でかなり大変なんだなと映るようになった。

 「戦争を生き抜いた世代の祖父は昔かたぎの威厳のある父親だったが、うちのおやじは僕に対しても放任で、おおらかに育ててくれた。それが最近は口うるさくなってきたんです」

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